私の防災・その25 医療的ケア児の危機 | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その25 医療的ケア児の危機

皆さん、「医療的ケア児」をご存じでしょうか。
気管切開していたり、胃ろう(経菅栄養)をしていたり、日常生活に様々な医療的なケアを必要とする子どものことです。

今回の新型コロナウイルス騒ぎで医療的ケア児にとって死活問題になる問題が起きています。


もえもえは現在幸いにも特に医療的ケアは必要ではありませんが、同じ病気の子どもはかなりの割合で何らかの医療的ケアを必要としています。

特に、呼吸器に問題があって気管切開しているお子さんがとても多いです。
記事にもありますが、気管切開していると頻繁な痰の吸引を必要とします。
気管切開していると言うことは、呼吸するときに空気は鼻や口を通ることなく喉に開けた穴から身体の中に入っていきます。
人間が本来持っている鼻や喉の粘膜のバリアが無く、肺にそのまま入っていくと言うことです。
感染症にとても弱いのです。
それなのに、痰の吸引をするときには穴から管を差し込んで吸い出すのですから、清潔を保つ為には消毒薬が必須です。

その消毒薬が新型コロナウイルス騒ぎで消費量が増えて品薄になって、医療的ケア児(者)のところに届かなくなってしまっているそうです。

日頃から多目に備蓄しているご家庭も多いでしょうが、ここまで長期間品薄になるとは予想できなかったと思います。
医療的ケア児(者)は感染症にも弱いですから人混みに連れ出して買い出しの列に並ぶのも難しいですし、かと言ってお子さんにもよりますが、一人で自宅に置いていく訳にもいきません。

平常時なら簡単に手に入る物も災害や感染症流行など非常時には本当に手に入らなくなります。
何とかして非常時には、医療機関や福祉施設と同様に医療的ケア児(者)にも必要な消毒薬や医療品が優先的に届くシステムが出来て欲しいと思います。

そして、必要な人のところに必要な物が届くように健常な人達はやみくもに買い占めたりせず、代替品を使うなどの配慮をお願いいたします。