摂食の記録 | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

摂食の記録

もえもえは近隣の市にある歯学部付属病院で摂食訓練を受けています。
今は大体二ヶ月に一度ペース。

最近のもえもえの状態を記録として残しておきたいと思います。

摂食訓練は、いつも食べているメニューでお弁当を作って持参し、先生の前で食べているところを観察してもらう形式です。
食べられなかった頃は自宅で食べている様子を録画して持参、それを見てアドバイスをもらっていました。

以前は全く食べずじまいで帰宅することもままありましたが、最近は積極的に食べてくれるのでしっかり観察してもらえるし、かなり楽になりました。

現在のもえもえの食形態は

1・水の量を三倍にして炊いた軟飯(お粥?)
2・メインのおかず。
 かじり取りの練習が出来るように軟らかく作ったハンバーグやつくね等の挽き肉料理又は魚料理
3・野菜の副菜二品。
 スプーンで潰せる固さの煮物、それ以上固いものや葉物野菜などは刻み食にして和え衣などでまとまるようにしています。
4・デザート。
 滑らかなプリンやヨーグルト(果物などが混じっていると駄目)か果物のすり下ろしや潰したもの

といった感じです。

もえもえの食べ方を見た上で先生から形態についてのアドバイスも貰ったりして、この形に落ち着きました。

汁物も付けることがありますが、ポタージュスープは口当たりがが良いので好きですが、具材が入った味噌汁などは好きではないようで、具材を除いた汁だけを少量飲む程度なので、あまり出さなくなってしまいました。

もえもえは舌や口の周りの筋肉が弱く、更に高口蓋(平らであるべき上顎に大きな窪みがある)為に口の中の食べ物を上手く潰したりまとめて左右に動かして歯で噛むことが上手くできません。

以前は食べ物を口に取り込む時に、唇をしっかり閉じてスプーンの上の物をさらう食べ方も出来ませんでした。
口の中の物を飲み込むために奥に運ぶのも下手だったため、とにかく食べ物を口に押し込むことで飲み込める位置に運ぼうとしたりもしていました。

摂食訓練に通い始めて、少しずつ問題点を洗いだし、解決法を学んでだいぶ進歩してきたと思います。

高口蓋に関しては窪みを埋める補助床(食事時だけ使用。部分入れ歯のように歯に引っ掛けて固定する)を使うことでかなり改善されましたし、唇の動きも良くなりました。

自分で掬って食べるのも上達して、現在は握り持ちから正しい持ち方へ変える練習中。
食べたい気持ちが前に出すぎて口に詰め込んでしまうことはまだあるけど、基本的にはちゃんと飲み込んでから次にいくようになってきた。

舌の動きはまだまだなので舌訓練(下顎の真ん中の柔らかい部分を指で押し上げることで舌の筋肉を鍛える)をずっと続けてきていますが、先日これに加えて頬の筋肉訓練もすることになりました。

唇を閉じることは出来てきたものの、まだまだ力が入った閉じ方ではなく、頬の内側に食べ滓が残ってしまうのも頬の筋肉が弱いことが原因のひとつだろうと言うことで、頬の内側を指で奥から手前になぞって押し広げるような訓練をすることに。
これ、油断すると噛まれます(泣)
痛いです(泣)
先生からコツは教わったものの、しばらくは噛まれながらの訓練になりそうです。

感覚過敏があって、ヨーグルトに果物の果肉が混じっているようなタイプの物は未だに苦手です。
味が嫌いなのではなくて、食感が違うものが混在するのがどうしても嫌みたいです。
以前はもっと過敏で金属スプーンも駄目でしたが、こちらは練習の成果でクリアできて今はこだわりなくお店で出される子供用スプーンも大丈夫になりました。
ストローで吸って飲むことはまだ苦手。
たまに「ちゅっ」と吸ってくれることもありますが、私が紙パックなどを押して口に送り込むのを飲むのが殆ど。
もともと水分摂取が苦手で一度に大量に飲むことがあまりないため、なかなか飲みたいと思ってくれないのも原因かな。

訓練の先生から直接ではないのですが(私を通して伝えることになる)学校側にも給食の食形態などのアドバイスも貰っています。
学校では安全管理等の問題があって補助床が使えないため、自宅で食べるものより形態を下げて全て刻み食にして貰っています。

もえもえは最近は目で見て判断がつくようになったため、ハンバーグ等の自分が好きなメニューの時は刻まれた自分用よりお友達の普通の形態の物を食べたがるようです。
同じものだと理解すれば問題ないのですが、再調理の手順もあって自宅で食べさせるときのように目の前で食べやすくする訳じゃないので、なかなか理解できないようです。
この点は学校側とも何か良い方法がないか相談中です。

長いこと続いていた給食拒否の方は、夏休み明けてからは給食を必ず一品は食べてくるようになりました。
完食には程遠い量しか食べられていませんが、毎日、と言うところに手応えを感じています。

来月には初めての宿泊学習があります。
一泊二日私と離れて過ごす初めての体験。

先生方もそれまでに何とか食事の問題をクリアしたいとあれこれ考えてくれています。

宿泊場所は隣の市なので、食事予定のフードコートをあらかじめ私が下見してもえもえが食べられそうなメニューを確認して、食べさせる時に必要な物(スティックミキサーや携帯用すり皿)を持たせることや、初日の昼も夜も拒否した場合に備えて弁当持参で私が近くで待機し、食べなかった場合は特別に別室で弁当を食べさせることなども検討中です。

宿泊学習がきっかけで給食ももりもり食べるようになってくれないかな、等と考えつつ、漠然と期待するのでも、先生に丸投げするのでもなく、打てる手は打ってその日を迎える予定です。

ゆっくりじわじわではありますが、進歩してくれているので、諦めずに頑張ろうと思います。