いち社会保険労務士資格をもつ者として社会保険や年金、労働問題についての考察、解説をブログでしていきたいと思っています。

 

まずは健康保険などで何かと出てくるアレです。扶養の範囲です。

 

人事部で仕事をしていると母親を扶養に入れたいのですが…とか、よく聞かれるのでここで解説します。

 

まずは一般的な説明。

 

扶養の範囲とは

1.被保険者の直系尊属、配偶者(事実上婚姻関係と同様の人を含む)、子、孫、兄弟姉妹で、主として被保険者に生計維持されている人
※これらの方は、必ずしも同居している必要はない。

2.被保険者と同一世帯で主として被保険者の収入により生計維持されている次の人

① 被保険者の三親等以内の親族(1.に該当する人を除く)

② 被保険者の配偶者で、戸籍上婚姻の届出はしていないが事実上婚姻関係と同様の人の父母および子

③ ②の配偶者が亡くなった後における父母および子 えっ…結構きまずくね?よっぽど仲いい設定?

※ただし、後期高齢者医療制度の被保険者等である人は、除く。

 

前提となる用語の説明。

生計維持要件→対象者の年収が130万円未満(認定対象者が60歳以上または障害厚生年金を受けられる程度の障害者の場合は180万円未満)、かつ被保険者の年収の半分未満であることが必要です。被扶養者の収入には、雇用保険の失業等給付、公的年金、健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます。

同一世帯要件→対象者が被保険者と住居および家計をともにしていることが必要です。

 

これらにプラスして日本国内居住要件もあります。

 

次に、日本一有名な家族で扶養の範囲と要件を説明します。

 

これです。

 

季節の果物の中から出てきて踊るあの家族です。親族もたくさんいてとても説明しやすいですね。

 

この中のマスオさんを被保険者として考えていきたいと思います。

 

年齢に関しては波平55歳、フネ50ン歳(昭和感漂うごまかし方)という前提です。

 

生計維持要件のみで扶養に入れられる人たち(上記の説明1.)

→サザエ、マスオ父母、タラオ、サケオ

 

生計維持要件と同一世帯要件が必要な人たち(上記の説明2.)

→カツオ、ワカメ、波平、フネ、波平父母、フネ父母、ナギエ夫妻、海平夫妻、タイゾウ夫妻、フネ弟夫妻、サケオ妻、ノリオ

 

生計を維持していて一緒の世帯なら海平さんも扶養に入れられるんですね!海平さんと波平さん一緒に住んでいたら見分けつきますかね?

 

髪の毛1本とか2本とか即座に判別できるほど目ぇよくないし…。

 

マスオさんの兄サケオさんも扶養に入れられます。その息子のノリオも同様です。まあ…できればサケオさん働いてほしいですけど。

 

フネの兄の妻オコゼさんとかまで要件満たしていれば扶養に入れられる。なかなか懐ひろいです。

 

ちなみにフネの弟は「青山のトシオさん」ではないかとファンの間では言われているらしいけど、詳細は不明。誰やねん青山のトシオさんて。だから家系図の中では男表記です。昔男ありけりみたいな。

 

なにはともあれノリスケはどうやっても扶養できなくてよかったと思います。彼結構図々しいらしいんで。いつも手ぶらでやってくる彼のことをカツオは「ナミノ手ぶらの守」と呼んでいるとかいないとか。しかも磯野家がすき焼きの時には「いやー今夜はすき焼きですか?」とか言ってちゃっかり家に上がり込んでくる。自分の家で食え。イクラと動物園に行くと言っていたのに雨が降ったら「ゾウやキリンは傘をもっていないから動物園は休み」というとんでもない理由をつけて約束を反故にする。ネットではおなじみのくずエピソードに事欠かないノリスケです。

 

どうでもいいけどアナゴくんって27歳らしいですね。がっつりほうれい線あるけど。「ちょっと付き合いたまえよ」とか言う27歳今いる?手塚治虫が描いた60歳女性もフガフガ言ってたし、昭和初期はこんなもんなのかな。縄文時代の平均寿命は15歳というデータもあるらしいので(乳児死亡率を考えなければ30とか?)、そう考えると納得といえば納得(無理矢理)。

 

あとタマのガールフレンドでピンクのペルシャ猫っていうのがいるらしいけど、…ピンクの猫?屋台で売ってたピンクのひよこみたいな感じですか?