皆様、こんにちは。
今日の当地は昨日とは一転して、曇り空、気温も低めです。
私はまたニットを着る羽目になりました💦
さて、今日はちょっと哀しいお話になります。
でも、哀しいだけじゃなく、とても懐かしく心温まる記憶でもあります。
良かったら、聞いてくださいね。
とある檀家様が亡くなられました。
長年にわたって、寺総代を務めてくださり、また町内会の役員なども
精力的にこなされてきた方です。
個人的にもラビ村家とは浅からぬお付き合いがあり、
私自身、まだ、子供の頃から
ーおじちゃん。
と呼んで親しくさせて戴いていました。
そんな大恩ある方が突然、亡くなられたと聞いたのは2日前のことでした。
本当に突然のことで、いまだにまだ信じられない想いです。
個人情報にもかかわりますので、亡くなられた経緯などには触れません。
今日、お話ししたいのは、その方の想い出です。
私がまだ二十代の頃の話です。
ある日、お寺に来客がありました。
私はその対応の直前、台所にいてオーブンでパンを焼いていました。
10分もかけていなかったと思うのですが、、、
お客様がお話好きな老婦人ということで、かなりの長い時間を要しました。
パンのことが気になりましたが、10分程度でしたので、
まあ多少焦げているかなとしか考えていませんでした。
ところが(゚Д゚)
やっとお客様が帰られ、台所に戻るとー。
(゚◇゚)ガーン 何と、オーブンの熱のせいで、そのすぐ側の窓ガラスが
無残に割れていたのです。
かなりのショックでした(>_<)
いやもう、どうしたら良いのかと途方に暮れました。
万の悪いことに、その日は週末で、業者もお休みです。
困っていたところ、たまたま、その今日、亡くなられた「おじ様」が
何か町内会の用事で来られたのです。
で、私が窓ガラスのことを話しますと、おじ様は
気軽に裏へ回って、様子を確認してくれました。
更に、あちこちへ電話をかけて、どこからか同じ窓ガラスを調達してこられ
ご自分で直して下さったのです。
一部が粉々に割れた窓ガラスを外して、また新しいのを入れ替える作業です、
危険も伴いますし、手間もかかります。
何時間もかかりましたが、おじ様は嫌な顔一つせず、きちんと元通りに
修理して下さったのです。
本当に、ありがたいことでした。
突然のご不幸をお聞きした時、私は真っ先 、あのときの出来事を思い出しました。
当時、私はバツイチで母と二人、お寺を維持していました。
女手ばかりで何かと大変だっただけに、何の見返りもないにもかかわらず
割れた窓ガラスを修理して下さった優しさに対して
余計にありがたさが身に染みました。
今からだともう30年以上も前の出来事になります。
つい先日も、お元気な姿をお見かけしたばかりでしたから、
こうして想い出話をしていても、
ーらび子さん。
と、お寺の玄関から入ってこられるような気がしてならず
お亡くなりになったことが信じられません。
長らく寺のために尽力して下さり、本当にありがとうございました。
また、子供時代から可愛がって戴いたご恩も忘れません。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
合 掌