ガン病棟のピーターラビ ット
先日、作家の中島梓(栗本薫)さんが亡くなりました。
すい臓癌だったそうです。
ここ数年、
周囲にガンと闘っている人が多いこともあって
ガンに関する書籍をたくさん読んだのですが、
その中の一冊が中島梓さんの闘病記でした。
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中島梓さんの代表作は、
なんといっても栗本薫の名前で書いていた
『グインサーガ』シリーズだと思いますが、
私はこの物語を読んだことがありません。
ただその昔、
『グインサーガ』外伝のひとつである
『マグノリアの海賊』という作品が舞台化されたのを
観ただけです。
だから『グインサーガ』について語る事は出来ませんが
その世界観と、100巻を超える壮大な物語であったことは、
分かっているつもりです。
中島梓さんはこの『ガン病棟の~』の中で、
死ぬことは怖くない、
ただ死ぬことが一年先だろうと10年先だろうと、
それまでに1冊でも、1枚でも多く書きたい――
というようなことを何度も書いていらっしゃいます。
私は、一応物書きの端くれとして
その気持の一端は理解出来るつもりですし、
どんな物語でも、続きを読みたい、知りたい
と希求する気持ちもわかるので、
『グインサーガ』のファンも当然、その物語の先を、- その完結を、読みたいだろうと思い、
- 少しでも病を治し、一枚でも多く書いて欲しいと、
- 本を読んでいて思いました。
中島梓さんの訃報を聞いて、
それがこんなに早く、叶わないことになってしまったのか、- ということと、
完結しなかった『グインサーガ』という世界の中で、
ずっと楽しんで来た人は、さぞかしショックだろう- と思いました。
- でもきっと、
『グインサーガ』は - これからもたくさんのひとの愛読書になると思います。
たとえ、完結しない物語だと知っていても…。
今日、中島梓さんが入院していた
築地ガンセンターに、
- 友人のお見舞いのために行きました。
- そしてその帰り道――
生きていく意味と
亡くなっても尚、残るものについて- 考えさせられました。
ご冥福をお祈りします。
品川実花