VISIONE☆Mika's blog -302ページ目

ガン病棟のピーターラビット

先日、作家の中島梓(栗本薫)さんが亡くなりました。

すい臓癌だったそうです。


ここ数年、
周囲にガンと闘っている人が多いこともあって
ガンに関する書籍をたくさん読んだのですが、
その中の一冊が中島梓さんの闘病記でした。

ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)/中島 梓



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中島梓さんの代表作は、

なんといっても栗本薫の名前で書いていた


『グインサーガ』シリーズだと思いますが、

私はこの物語を読んだことがありません。

ただその昔、
『グインサーガ』外伝のひとつである
『マグノリアの海賊』という作品が舞台化されたのを
観ただけです。


だから『グインサーガ』について語る事は出来ませんが
その世界観と、100巻を超える壮大な物語であったことは、
分かっているつもりです。


中島梓さんはこの『ガン病棟の~』の中で、

死ぬことは怖くない、
ただ死ぬことが一年先だろうと10年先だろうと、


それまでに1冊でも、1枚でも多く書きたい――

というようなことを何度も書いていらっしゃいます。

私は、一応物書きの端くれとして
その気持の一端は理解出来るつもりですし、

どんな物語でも、続きを読みたい、知りたい

と希求する気持ちもわかるので、


『グインサーガ』のファンも当然、その物語の先を、
その完結を、読みたいだろうと思い、
少しでも病を治し、一枚でも多く書いて欲しいと、
本を読んでいて思いました。


中島梓さんの訃報を聞いて、

それがこんなに早く、叶わないことになってしまったのか、
ということと、

完結しなかった『グインサーガ』という世界の中で、
ずっと楽しんで来た人は、さぞかしショックだろう
と思いました。
でもきっと、
『グインサーガ』は
これからもたくさんのひとの愛読書になると思います。

たとえ、完結しない物語だと知っていても…。


今日、中島梓さんが入院していた
築地ガンセンターに、

友人のお見舞いのために行きました。
そしてその帰り道――

生きていく意味と
亡くなっても尚、残るものについて
考えさせられました。

ご冥福をお祈りします。


品川実花