最近模試のオンパレードで全然時間が取れなかったんだけど、こんな事をちょくちょくしてました。
と言うわけで買って参りました、セリアの百円カナル(ZY-50,51)
ちなみに黒がZY-50で白がZY-51、タイトルの「丸七カナル」って言うのは発売元が「丸七株式会社」だからそう呼ばれているらしい。
カナルタイプのイヤフォンが百円で買えるのはなかなか珍しいが、安さ故か不良品が多くて音質も「AMラジオの音」と比喩され、各所で酷評されている一品。
ただ俺としては形状が結構好みだったので改造して使える様なら音漏れと外音遮断性の酷いEX-90のサブ機に使おうかと思って買ってみた。
取りあえず分解してみた。
構造は至ってシンプル、ハウジングがかなりしっかり接着されてて外す際にかなり手こずった。
ハサミを溝に沿うようにあてながら力を入れて外したけど綺麗には外れず、傷があちこちに付いた。
<追記>
今更ですが、綺麗にハウジングを分解する方法を見つけたので追記しておきます。
このイヤフォンを買ったらついてくるケーブルを束ねている針金を使う方法です。
イヤーチップを嵌める窪みのところに針金を捻って巻き付け、上の画像のように持って左手でハウジングをしっかり固定、右手で持った針金を外側に思いっきり引っ張れば大体綺麗に外すことが出来るはずです。
この方法で既にいくつか綺麗に外すことが出来ましたが、絶対に上手くいく保証はありませんのでもしやる場合はあくまで自己責任でやってください。
ケーブルが通っているパイプを折らないように左手で持つ部分に注意する必要があると思います。
<追記終了>
ところで、ここでの改造の方向性としては「遮音性を特に重視しつつ、篭もり感を消して音質の向上も同時に図る。」と言った感じで進めて行きます。
↑写真の様に単純にアルミテープで共振対策してみた、Y字のフィルターみたいな部分があるけど意味なさげだったのでドライバーでぶっちぎってみた。
分かり難いけどダクトの内側もテープを貼ってます。
続いて後方ハウジングの改造。
こちらも深く考えずにアルミテープで共振対策、ただし底面だけは鉛テープに変えてあります。
ハウジングの底に変な溝みたいなのがあるのでそれ事まとめて落としぶたをするように塞ぎました。
あとShure掛けする時にこの方が都合が良いのでケーブルを通すパイプを少しカット。
続いてドライバ周辺。
ここら辺の改造が大体音を左右してる気がする。
まず先に前面ハウジングにドライバユニットを接着、固定します。
接着には固まるまでに時間が掛かるけどナイフメーキングの時にもお世話になった「セメダインスーパーX」を使いました。
アロンアルファとかの瞬間接着剤でも良かったけど白化現象(白い粉を吹く現象)が振動板に影響を与えそうだったので止めておきました。
次にポート穴を塞ぎます。
他の人の改造で、ボンドでポート穴を塞ぐという方法が紹介されていましたが、ここでは障子紙(和紙)を使ってフィルターを自作してみます。
↑の様に直径1センチの円をフリーハンドで障子紙に書いて、デザインナイフとかで切り出して行きます。
↑は切り出したフィルター、これをスティック糊で貼り付けます。
貼り付ける際には爪楊枝や針でスティック糊を削り、ドライバ側に糊を薄くつけて最後にフィルターを貼りました。
わずかにポート穴からドライバ内部に空気が入るようにする事が重要だと思います。
↑みたいな感じになります。
この方法だと全てのポートが塞がれるためドライバ後方に音が漏れず、反響音による篭もった感じがなくなる上に、和紙のフィルターでポート穴を塞いでいるためドライバ内に流入する空気は無くならずに低音を残すことが出来る・・・と勝手に分析してます。
アルミーテープで全てのポートを塞いだら低音無しのシャリシャリになり、ポートを一つだけ残して全てをアルミテープで塞いだら篭もり感が残ったので、勝手にそういう結論に至りました。
ソースが無いので信用しない方が良いと思うけど。
糊が乾いたら組み立てますが、篭もり感を無くすために後方ハウジングに詰め物をしておきます。
ごく普通のスポンジです、ただ台所用スポンジより密度の低い梱包用のスポンジを使いました。
ハウジングは接着剤で接着しても良かったけど、何度もやり直せる様にアルミテープで固定しただけです。
ちなみに、内部にケーブルの結び目を残したくないのでケーブルはハウジングから伸びてる筒の中に接着剤で貼り付けて固定してます。
ここだけはアロンアルファを使いました、ハウジング内を密閉するために隙間無く接着してあります。
とりあえず完成、手頃なケーブルが無かったのでケーブルはデフォです。
まだエージングしてませんが音質については篭もった感じは無くなりましたが、とにかく低音寄りで中高音から高音域にかけては綺麗な感じではなく量、質ともに地味です。
またEX-90の様なクリア感もありませんし、音場も狭くて立体表現も下手です。まあ一万越えするイヤフォンと100円のイヤフォン比べるのもどうかとおもいますけどね^^;
ただハウジングは隙間無く密閉しているので遮音性が良いです、結構賑やかな教室内でもちゃんと音楽を楽しめます。
結論としては実用に耐えられるレベルまで行ったと思います。
中高~高音域の少なさもイコライザ持ち上げれば問題無し、俺としてはEX-90のサブを果たせるレベルです。(ただし騒音のある場所に限る。)
改造も十分楽しめたし、百円以上の価値はあったと思う。
ところで、今日ダイソーに行ったら駄ナルが復活してた。
また懲りずに買いましたよ、ただ今回買ったのは改造用です。
余っている丸七カナル(黒)にこいつのドライバを搭載する事を画策中。
百円ショップ「セリア」と「ダイソー」のコラボが出来そうです(笑)
それではとりあえず今日はここまででノシ