PCを買い替えてiTunesのデータ移行に戸惑う人は少なくないと思います。iTunesストアだけで曲を買っている人は問題なさそうですが、PCでCDから曲を取り込んでいた場合は特に。データ移行時の作業メモを残しておきますが、もしこれ見てやってみようと思う方いたら自己責任でお願いしますね。十分なバックアップは必ず取ってください。ちなみにWin〇〇→Win10の環境でのデータ移行となります。

さて、この図のように当初はiPod touchを使ってデータ移行できるんじゃね?って思ってましたが・・・。そんなわけもなく、PC上でのファイルコピー等いろいろ操作が必要でした。そのファイルコピーにしても気を付けないと必要なファイルを取り忘れるので注意が必要です。というのもiTunesフォルダ、基本は2つ(インストール場所と曲データの場所)なんですが、人によっては3つもあるんです。順を追って説明してきます。

まずは、データ移行元となる旧PCでの操作からです。iTunesを起動したら、ファイルメニューの「ライブラリ/ライブラリを整理」を選択します。

するとこのポップアップ画面が表示されるので、「ファイルを統合」にチェックを付けOKをクリックします。この操作はPC上に散らばっているファイルをiTunes Mediaフォルダ内に全てコピーする、といったものです(ファイルが1つにまとまるわけではない)。iTunesにmp3などドラッグして追加すると、基本設定ではファイルのリンク先だけ記憶しています。そのため、この操作なしにデータ移行しようとすると対象ファイルがリンク切れを起こして再生できないことになってしまいます。

準備ができたところでバックアップの開始です。ここで注意が必要なのですが、iTunesの設定で「iTunes Media」フォルダを任意の場所に変更している場合があります(編集メニューの設定/詳細で確認可)。自分もストレージの空き容量の都合でデフォルトの「C:\Users\ユーザー名\Music\iTunes\iTunes Media」から「E:\iTunes\iTunes Media」に変更していました。間違わないようにこちらを「iTunes Media」フォルダごとUSBメモリなどにコピーしてバックアップを取ります。変更してないよーという人は「C:\Users\ユーザー名\Music\iTunes」フォルダごとコピーすればバックアップは終わり、次項は飛ばして次に進んでください(iTunes Mediaフォルダも含まれてます)。

バックアップの続き。「iTunes Media」を任意の場所に変更していた場合、前の項でバックアップできたのは実は曲や動画などのメディアデータだけで、ライブラリ情報(曲データのリンク先や再生情報などを記憶)が抜けてしまっています。こちらは設定で変更できず「C:\Users\ユーザー名\Music\iTunes」に存在ます。こちらの「iTunes」フォルダごとコピーすればバックアップは完了。

新PCに移動して、「C:\Users\ユーザー名\Music\iTunes」にバックアップしたファイルを上書きコピーします。先にiTunesはインストールしておいてください。

Shiftキーを押しながらiTunesを起動すると、iTunesライブラリを選択のポップアップが表示されるので「ライブラリを選択」をクリック。

iTunes Library.itlを選択し「開く」をクリックで作業完了です。起動したiTunesを確認すると移行前の状態が復元されています。
※他のitdbファイルなどは非表示になっています






まとめ。「iTunes Media」フォルダを任意の場所に変更しているとデータ移行に注意が必要です。移行後はデフォルトの場所から変えない方がよさそうですね。そうしないと後々面倒なので。