モーツァルト配信予習〜コロレド大司教編〜 | じろぱ ma-dang

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JYJが好きです。
三人のこと、日々のことをひっそりと綴るma-dang(庭)です。

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みなさま、あにょはせよ。
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の、お時間です
 
 
 
始めるにあたってはこちらの書籍と
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後藤真理子「図説 モーツァルト その生涯とミステリー」河出書房新社2006
中野雄「モーツァルト 天才の秘密」文春新書2006
 
こちらのサイトを参考とさせていただてます。
↓↓

http://www.marimo.or.jp/~chezy/mozart/index.html

http://pietro.music.coocan.jp/storia/indice_classicismo.html

http://www.onyx.dti.ne.jp/sissi/episode-index.htm

 

 

さすが、天才モーツァルト

皆さま圧倒的な熱量で研究されてますな滝汗


 

キャラクターについての記載は、上記を参考にして、DVDを観た私の主観も交えたものです。

 

 

もし事実と異なっていることがあればご容赦くださいまし。

 

違うよ、ということがあればご指摘のほどお願いいたします。

 

 

第1回目は

コロレド大司教

 

キャストとはミン・ヨンギさんとソン・ジュノさん

 

 

言わずと知れた

ヴォルフガングの天敵ですね真顔

 

権力を振りかざし、モーツァルトを縛り付けて己の所有物のように扱う憎っくき奴。

 

ミュージカルの中では徹底的に嫌な奴ですよムキー

 

常に一段上からヴォルガングを見下ろすような立ち位置だし。

 

 

 

では実際もそんな人だったのかなはてなマーク

 

本当に悪者だったのか。

 

 

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ザルツブルグ大司教

ヒエロニムス・フォン・コロレド

 

前任者のシュラテンバッハ大司教は文化人で、モーツァルト父子に対して寛容で何かと支援を惜しまなかった。

 

これに対してコロレドは正反対!

厳格で贅沢を好まない知識人。

 

合理主義者でザルツブルグの政治や文化の改革を行うため、ご本家のハプスブルグ家の肝入りで送り込まれてます。

 

ハプスブルグ家は戦争続きで財政難のタイミング。

 

たるみきった宮廷の財政再建の使命を担っての着任だったようですよ。

 

宮廷楽団の演奏回数を減らしたり、教会の典礼音楽の時間を短くしたり、、、

 

宮廷と言っても、ローマ教皇から任命された大司教が支配する宗教上の制約が多いザルツブルグ。

 

しかもその大司教は、「音楽は言葉を伝達する手段で、器楽はその補助に徹すべき」なんて、その芸術性にはとんと無理解な人物。

 

 

さらに追い討ちをかけたのが、ザルツブルグにはオペラ劇場がない!!

 

オーマイガーゲッソリ

 

この時代、音楽家の最大の栄誉は「オペラで成功すること」だったのに、それを発揮する場がないなんて、、、

 

自由な創作活動ができないモーツァルトはさぞかし窮屈だったに違いない。

 

 

我慢ならなかったモーツァルトは、宮廷楽団のコンツェルトマイスターの職を辞職し、ミュンヘン、マンハイム、パリへと旅立つことになり、そこでコンスタンツェたちウェーバー家の人々と出会うわけです。

 

彼女たちのことは別の機会にニヤニヤ

 

 

さてさて、厚遇の就職先を求めて旅だったモーツァルトでしたが、音楽活動はうまくいかず、母もパリで亡くし、落胆して結局また不本意でしたが、ザルツブルグに帰ってきます。

 

この時、父レオポルトがコロレドに「この上なき誉れ高きコロレド大司教さまぁ。なんとか息子ヴォルフガングをもう一度雇ってやってくだせぇまし〜」と言ったかはわからないけれど真顔、復職できるよう根回しをし、それが通ってます。

 

勤務態度は悪いし、何かと外国へ行きたがるし、本来の業務をおろそかにしがちなヴォルフガングではあったけれど、コロレドは宮廷オルガン奏者というポストを用意しました。

 

しかも年俸は以前の3倍!

 

よっ、太っ腹だねコロレドさん!!

 

 

そんな待遇では全く納得しないヴォルガングでしたが、イヤイヤ復職します。

 

そうこうしているうちにウィーン事件勃発!

→勝手に命名

 

ウィーンに出向いていたコロレド大司教から召集がかかったヴォルフガングは、

 

好機が、、、

 

キタ━━━(((゚∀゚)))━━━━!

 

とばかり勇んで赴きます。

 

目的は体裁よくウィーンにいる皇帝に近づくことニヒヒしめしめ

 

ところがどっこい、彼の目論見はコロレドのせいであえなくその機会を逃すのです。

 

ムキーコーローレードーめ〜むかっ

 

ヴォルフガング怒り心頭。

 

 

これで両者の溝は決定的なものになります。

 

それでもコロレドは和解の仲介役として側近のアルコ伯爵を送るのですが、、、

 

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和解拒否ゲッソリ

 

ついに解職となり、どこにも属さない音楽家が誕生しました。

 

この時、アルコ伯爵が怒ってヴォルフガングのお尻を足蹴りしたというエピソードが残ってるそうですよ。

 

日本版『モーツァルト!』にもそのシーンがあります。

 

韓国版はどうでしょうね真顔はてなマーク

 

しっかり注意して観てみようと思いますw

 

おっと。韓国版のアルコ伯爵載せておかなくちゃっ

 

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emk作品には欠かせない名バイプレーヤー

イ・サンジュンさん拍手

 

 

 

 

この時代、フリーランスの音楽家というのは稀で宮廷や貴族に雇われての音楽活動が通常だったようです。

 

ようは芸術家という概念ではなく、雇われ職員なわけです。

 

召使のような扱いが許せなかったヴォルフガングだけれども、コロレドにしてみれば宮廷楽団に属する一介の楽士となんら変わりないのです。

 

雇い主として当然のことを求めただけのような真顔

 

だって2ヶ月半も無断欠勤してたとか、普通に考えてクビだよね滝汗

 

 

本来のコロレドは、

規律に厳しく、融通の利かない面はあったようだけれど、一概にモーツァルトの才能を潰そうとするような悪者だったとは決め付けられない。

 

というのがいくつかの文献の中での解釈でした。

 

 

 

これに対し、ミュージカルの中では、ほんっとうにイヤな奴ですパンチ!

 

命令に従わせようとするし、権力を誇示すための装飾品のようにヴォルフガングを扱うし。

 

裏から手を回し、嫌がらせするし。

 

シアペンは余計にはらわた煮えくりまくるかもね

 

でも実はヴォルフガングの天才性を見抜いているようにも描かれているのが、ミュージカルにおけるコロレドです。

 

 

 

それにしてもこの時代の風潮の中、モーツァルトはよくぞフリーランスの音楽家になろうとしましたよね。

 

この辺りに自分の才能に対する圧倒的な自信と、彼ならではの自由奔放さが垣間見えるなと思います。

 

 

 

 


 

 

 

 

これが

 

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このシーンで、

 

 

こちらが

 

 

 

 

 

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このシーンの曲になります

 

 

唯一のコロレドお笑いシーンが、一幕の中で馬車に乗っているシーンであります。

 

え、どしてココだけ??みたいな唐突感があるんですけど、韓国版ではどうでしょうね。

 

ヨンギさんとジュノさん

 

コミカルな演技、期待してますゲラゲラ

 

 

 

さあ、どれだけイヤなコロレド大司教を見せてくれるのか!

 

楽しみにまっていたいと思いますチュー