3月15日付の埼玉新聞1面のトップを飾った上尾の記事を見て、私は「いよいよこの時が来た!」と思いました。
 
記事の中身は何かというと、自民党系・新政クラブの小川明仁議員の一般質問(3月14日)に対し、市長が答弁した内容について書かれています。

その答弁の内容は、まさに、小林守利議長からの圧力についてハッキリと語ったものでした。

こっそりと裏で行われてきた自民党と公明党による市政支配の醜態を、白日の下にさらし、圧巻でした。
 
二元代表制など、ほぼ機能していないのだということ。

議会はいつも、すべて最初から分かり切った出来レースであったということ。

執行部と自民・公明がズブズブの関係であったということ。

自民党と公明党が、国政同様、数を力に、自分たちの思う通りに政治を支配してきたのだということ。

こんなことだから、議長と市長の同時逮捕などという汚職事件が起きたのだということ。
 
…こうした醜態が、ようやく公式の場で明らかにされました。

いまの、この不正常な事態を打開しようと、市が動き出していることに、私は「いよいよこの時が来た!」と思いました。
 
市長はじめ、執行部のみなさんによる、まさに宣戦布告。大きな拍手を送りたいと思います。

そして、なによりも、ここからが、本当のたたかいとなるでしょう。市民に知らせ、市民とともに、自民党と公明党の横暴な支配を打破して、そこから脱却した市政へと生まれ変わることは、そう簡単ではないと思います。しかし、このたたかいの意義は大きい。自民党と公明党以外の会派が団結し、市民とともにこのたたかいを大きく広げていくことがカギとなるはずです。
 
さて、報道で明らかとなった中身は以下のようなものです。
 
●小林守利議長は、畠山市長に対して「事前調整せずに議案を(議会に)出して修正されたら、上尾市の恥」「これまで議案については事前に話があり、そこでどうするか決めるのは議会だった」「われわれは(過半数を超える)18人。どういうことでもできる」と指摘をしてきた。
 
●市によると、議長のこの指摘は、今年の2月に市長室で直接話した内容。18人とは自民党系・新政クラブ13人と公明党5人の市議のこと。
 
●議長は新聞社の取材に対し「議案の事前調整は必要。これまでは(執行部と)そうしてきた」「事前説明もなしに議案を提出されるのは違う。上尾には上尾の郷土にあったやり方がある。市長が一方的に自分の意見を公式な場で述べるのはどうかと思う」と反発。
 
●市幹部の一人は「二元代表制下で、上尾では議会の関与が、その趣旨を超えている。予算などの議案以外にも(議員の関与は)職員の幹部人事まで及んでいる」と体質改善の必要性を訴えた。

●また、議長は「上尾には上尾のしきたりがある。指摘はしても、最終責任者は市長だと常に言っている。現執行部は議会とのコミュニケーションが足りない」などと取材に対し話した。(←この内容は朝日新聞より)
 
なお、以下は、3月14日の小川議員の一般質問の中の「市長の政治姿勢について」の一部をテープ起こししたものです。
お読みいただけると、その迫力が伝わってくると思います。
 
【一般質問が始まって8分あたり】
●小川議員
「二元代表制の一翼、議会についての認識を伺います。…街づくり、市政を進めていく上での議会は市長にとってどんな存在なのでしょうか」
 
【一般質問の23分50秒あたり】
●畠山市長
「…端的に申し上げます。私から見て議会は、議案の提出に当たり水面下での事前調整を強く求めてくる存在でございます。私がそう考える理由として、議会から頂戴しているたくさんのご指摘のうち、特に重要なもの、3つお話いたします。1点目。事前の調整をせずに議案を出して、修正されたら上尾市の恥である、という指摘。2点目。これまでは、議案について事前に議会に話が合った。そこでどうするかを決めるのは議会だった、というご指摘。3点目。われわれは18人。どういうことでもできる、というご指摘。ちなみに、18人というご指摘は、直接間接を含め、何度もお伺いしております。以上3つのご指摘は、いずれも市議会を代表する議長から、私自らが直接聞き取った内容でございます。代表者たる議長からのご指摘は、議会からのご指摘であるといってよいでしょう。3つのご指摘をまとめますと、われわれは議会の多数を占めている。あらかじめ、認めないとしている議案を提出しても、修正、または否決されるのは明らか。事前調整をして、議会の意見をふまえた提案とすべき。これまでは、議案を出すか出さないかを、議会が決めていた。しかし、私の考えはちがいます。そもそも議案は、この本会議場、あるいは委員会室といった公式な場で、議論いただくのが、本来のあり方です。議案の提出をするか、しないかを、議会があらかじめ決定するというご指摘には、私は承服いたしかねます。市民の負託を受けた、市長である私として、なにより、市民の安心、安全にかかわるものを、ないがしろにすることは絶対にできません。議会はどんな存在か、という質問にもどります。議会全体としては、先ほど私が申し上げた本来のあり方を十分に理解いただいている存在であると心から信頼をしております。なお、議会との関係については、ほかにも語るべきお話がございます。公式な場である全員協議会を開催していただければ、しっかりと説明させていただきたいとおもいます」
 
この一般質問の後、日本共産党上尾市議団と政策フォーラム(国民民主党系と無所属)が、議長に対し、全員協議会の開催について申し入れを行いました。
 
ぜひ、全員協議会を開いて、市長から「語るべきお話」を話していただきたいですし、市長の答弁の真意を市民に話していただきたいです。ただ、全員協議会を開催するか否かは、議長の権限で決定されます。小林議長が、どう対応するか。注目です。
 
私は、今回のことを通じて、あらためて決意を新たにしています。

市議会のなかで、こんな横暴なことをしている自民党と公明党の市議が支えている現職の自民・公明の県議には、ぜったいに負けられない、負けるわけにはいかない、と。
 
市議会から、県議会から、安倍自公政権にピリオドを打つために、日本共産党の議席を必ず!
 
今月29日から、いよいよ県議選が始まります。
私、秋山もえを、なんとしても県議会に押し上げて下さい!