市長と議長の汚職事件後に立ち上げた調査特別委員会の4回目が、4/27の午後に全員協議会室にて開かれました。
 
委員会で、騒然となったのが、明石産業が入札に参加できるように、平成24年に入札条件を緩和したのは誰なのか、ということを当局に質問した時のやりとりでした。
 
以下、議事録の一部を省略、補足しながら紹介します。
 
●秋山もえ
(入札条件の緩和は)副市長が決めたという感じの印象を持ったわけなのですよね。今聞いていて、やりとりの中で。こんなに簡単に変えられるものなのかな、という…どういうメンバーで(入札条件の緩和を)決めてしまったのか。あとは、誰も、その変えることに対して、これはまずいのではないかな、ということは、特に思わなかったのかという2点(質問にお答えを)お願いします。
 
●西貝塚環境センター次長(以下、次長)
私もこれは伝聞で聞いているだけですけれども、当時のその上司としての強い指示があったという風にお聞きしております。
 
●秋山もえ
上司というのは具体的には、副市長ということでいいのですか。
 
●次長
副市長直接ではなく、副市長の命を受けて、当時の部長からもそういう話があったという風に聞いております。
 
●秋山もえ
誰も疑問にも思わなかったのですか。
 
●次長
疑問に思ったかどうかというのは、当人に聞いてみないとわからないところはありますけれども、かなり当初、現場の方から要望が無かったというのもありますけれども、現場の意思とは違ったということは聞いております。
 
●井上委員長
確認しますけれども、副市長の指示があったとかというのは、それは確認していること、要するに前の職場からそういう話を聞いたということなのですか。それともそれも憶測ということですか。
 
●次長
私は、当時の担当者から聞いた話として申しております。
 
入札条件を緩和し、とても入札資格がないような明石産業が入札に参加できるようにしたのは、市のトップが絡んでいるということが見えてきたわけです。なぜ、誰の指示で、この時期に緩和したのか。前副市長などの関係者を参考人を呼んで、きちんと質す必要があります。
 
調査特別委員会の今後は、まだ見えてきません。
 
公明党の長沢議員は
「次回日程をまた公判記録と同時にするのかどうかというところで決まるのでしょうけれども、全文取り寄せて、それ見て、参考人ありき、という形での観点だと、どんどん、どんどん、違う方向になる可能性があるので、まずは公判記録がああこうだったのだなと理解して、参考人ありきという形で進むべきではないと思うのですが、私としての意見なのですが、いかがでしょうか」
 
新政クラブの小林議員も
「今、長沢委員の話に準じるのですけれども、この公判記録が配布されて、その後に参考人招致するかしないかという形なのですが、この公判記録が表示されれば、100%内容が把握できるわけですから、参考人は必要ないのではないかと私も思うし、新政クラブとしては、そういう考え方で一致していますので、よろしくお願いしたいと思います」
 
つまり、裁判が終わった、それでだいたいのことは終わった、参考人招致は必要ないんじゃないか…と、そんな空気が今、調査特別委員会の中に漂っているんですね。市民のみなさんは、この状況を、どうご覧になるのでしょうか。
 
逮捕議長を出した市議会として、この事件がなぜ起きたのか徹底究明し、再発を防止する責任があります。もういいだろうと幕引きを早々にはかることなど、あってはならないし、それでは市民のみなさんの期待には応えられないと、私は思います。
 
裁判の記録を見ても、おそらく、入札を緩和したのは誰か、なぜそのようなことをその時期にしたのか、それを職員の誰も疑問には思わなかったのか、どうしたらこれを防げたか…こういったことは、おそらく明らかにはならないのではないでしょうか。
 
万が一、今回の事件に、他の職員や他の市議も関係していたとしたら、それもきちんと明らかにしていかなくては再発は防ぐことができません。
 
国会では、いま、安倍首相をめぐるウミを出す作業に、野党6党が一致結束して取り組んでいますが、上尾市議会でも、この事件をめぐるウミをきちんと出し切り、再出発できるよう、市議会が一丸となって取り組む時だと思います。