党市議団6人みんなで、5/8、千葉県八千代市の図書館を視察しました。
 
そもそも、このまちの図書館を視察に行こうということになったのは、市長がここを視察したということを伺ったからでした。党議員団としても、この目で見てこなくては、ということで行ってきました。
 
視察したのは八千代市の二つの図書館です。ひとつは、駅から遠く、市街地からも離れた場所に新しくできた「TRC八千代中央図書館」。そしてもうひとつは、駅近くにある「緑が丘図書館」。どちらも指定管理者のTRC(株式会社図書館流通センター)が運営しています。
 
TRC八千代中央図書館に着いて、まず、驚いたのは、広くてきれいですが、この日のこの時間は、閑散としていて、利用者がまばらだったことです。
 
聞くと、駐車場利用が4時間300円と高額。これではとても、気軽に立ち寄れません。車はほとんどなく、駐車場はガランとしていました。
 
年間の図書資料費は、市直営の2館が年間約200万円なのと比べ、ここは約2000万円を超えており、10倍もの違いです。このことについては議会でも問題ではないかと指摘があるとのことでした。
 
自動化書庫については、コスト面を考えて、導入しなかったようです。
 
図書館の延べ床面積が約4900㎡あり、緑が丘図書館は約1170㎡とのことですが、この2館、本の貸出人数がほぼ同じでした。(中央が12.3万人、緑が丘が11.7万人)
 
あらためて感じたのは、やはり、図書館をどこに立てるのか、ということは、とても重要だということでした。
 
今回は図書館の視察でしたが、じつはこのTRC八千代中央図書館についていえば、「新川(しんかわ)ハコモノ計画」の中のひとつだったことがわかりました。
 
新川という川の周辺地区の整備計画は、もともとは約80億円をかけて、図書館や市民ギャラリー、総合グラウンド、ふれあい農業の郷、道路や橋、公園などをつくる大型開発計画でした。
 
この計画はおかしい、という市民が声をあげ市民運動が展開。市長リコール運動にまで発展したと言います。
 
市長選挙で選ばれた新しい市長は、この計画にNOを掲げた市長でした。
 
しかし、新市長は当選後2週間で市民を裏切ります。
 
計画の一部を容認。図書館と市民ギャラリーと総合グラウンドの建設(約40億円)を推進してしまいました。
 
本当に驚きです。
 
しかし、わがまち上尾も、まさに今、新図書館計画がどうなるのか、市長が公約通り見直すのかどうか、それが問われている最中です。
 
今月には答を出すとしていますが、市長にはぜひとも、公約通り、見直していただきたいと思います。
 
けっして、第二の豊洲、第二の八千代市のようには、なりませんように。
 

 
 
中央図書館のなかのカフェ。
 
 
 
窓際には学習スペースがあちらこちらに。
 
 
個室の学習スペースも4室ほど。
 
 
アロマが香る学習スペースも。
 
 
水が流れる音が流れている窓際のスペースが一部ありました。
 
 
 
DVDが視聴できる個室。
 
 
 
やはり集密書庫は使いやすい。
 
 
駅近くにある緑が丘図書館。上尾の分館のイメージとは全く違い、八千代市では地域館という位置づけで、ほとんどの地域館が広いスペースを有しています。
 
 
 
もちろん無線ランは完備。