インストゥルメンタル・バージョン。器楽曲。人の声が入っていない曲。
似た物に『オフ・ボーカル・バージョン』と呼ばれるのもあるが、『オフ・ボーカル・バージョン』はメインのボーカルのみ入っていないバージョンで、コーラス等の人の声は入っている、いわゆる『カラオケバージョン』であり、インストゥルメンタルとは違う。と私は解釈している。
と言っても、インスト・バージョンにもエフェクトとして人の声がはいっていたり、オフ・ボーカル・バージョンとなっていても、コーラス等人の声を全てカットしてあるものもあったりして一概には言えないんですけどね。
というわけで、アイドル曲インストバージョンを聴いてもアイドルの声は聞こえてこないわけなのだが、そんな曲を聴くという行為はアイドルソングを聴いているという事になるのだろうか?
アイドルに提供されているのだからアイドルソング?
だとしたら、そのアイドルに提供されているovertureやSEなどもアイドルソングなのだろうか?
アイドルソングとは何ぞや?
などと御託を並べてみましたが、今回何をしたいかと言いますと、お気に入りのアイドル・インストソングを紹介したいだけなのです。それだけです。
回りくどいですね。「お気に入りのアイドル・インストソングを紹介します!」でいいよね。ほんとめんどくさいやつ。
というわけで、ここからが本編なのですが、例えばアイドルの曲を聴いていて「このバックの演奏めちゃくちゃ良いな」と思っても、それがインストバージョンを聴いてみたらなんか思っていたような感じではない、という事もあります。
例を挙げると、フィロソフィーのダンスの『イッツ・マイ・ターン』という曲があります。
通常版
ボーカル・オフ・バージョン
ま、これはインストではなく、ボーカル・オフ・バージョンなのですが、私はこの曲のベースが大好きなのですがこの曲に関して言えばボーカルが入っている通常版で聴いた方が自分にはベースが気持ちよく聞こえるんですよね。ボーカルとの絡みがあってこそ出る気持ちよさがあるという事なんでしょう。
というように、ただ単に演奏が良いからインストバージョンが良いというわけではないというのが、この道の難しさです。どんな道だよ。
さて、それでは私のお気に入りアイドルソング・インストゥルメンタル・バージョン、「カラオケとしてではなく器楽曲として聴いて気持ちのいい曲」を紹介していきましょうかね。
あ、言っておきますが、べつにアイドルの声が邪魔な曲じゃないですからね! 誤解しないでね、本当に! なんかこういうこと言うと逆にそう思ってると思われそうで怖いわ。
それでは1曲目。まずはこの曲、
私立恵比寿中学の『トレンディガール (Less Vocal)』
Less Vocalバージョンとなっていますが、コーラスなんかの人の声は一切入っていないのでインストとします。
この曲はですね、発表されたときの印象としては、「うーん、なんかピンと来ないなあ」という感じだったんですが、アルバム『playlist』を聴いて評価が一変しました。いやーカッコいいです。単体で聴くのとアルバムの中の一曲として聴くのとで印象って変わるんですね。
で、改めてインストバージョンを聴くとこれまた良い。ギターやドラム各楽器の演奏のクオリティの高さ!アレンジもまあ見事。無駄に音数を多くしてないというか、各楽器が粒だって聞こえると言ったらいいんでしょうか。素晴らしいです。
個人的はベースの扱いが面白いなと思いました。曲始まってしばらくはベース音がシンセベースなのですけど、途中でベースギターになるんですね。これが曲中で入れ代わっていくんですよ。なんかこういうアレンジできるのは凄いなあと思いました。
2曲目は、
さっきの女の子、の『という物語 Neo Idol Jazz take (inst ver.)』です。
この曲は2020/6/7現在、このインストバージョンしか発表されていないので、ボーカルが入った状態だとどういう感じになるのかがわからないのですけど、いままでのさき女の曲の中でも非常に良いと思いました。さき女はNeo Idol Jazzを標榜するグループで、ジャズを現代のポップスとしてアップデートした曲がメインなのですけど、この曲はジャズテイストはやや薄目な感じですが、非常にカッコいいです。エフェクト音の入り方が凄い良いんですよ。
さき女は新しい曲が発表されるたびに曲のクオリティが上がっていってる印象。ボーカルが入ったバージョンも発表が楽しみです。
3曲目は、
グーグールルの『回路 - instrumental』
グーグールルといえばベース、ベースといえばグーグールル(それは違う)というくらい、グーグールルの曲はバッキバキにベースが効いている曲が多いです。
『ギュウ農フェス春のSP2020無観客生配信フェス』にグーグールルが出演した際、ニコニコ生放送で中継されていたわけなんですが、そこでのコメントが「ベースが凄い」「ベースがいい」だらけで面白かったですね。
なのですが、この曲はちょっと違う系統でEDM系なのでしょうかね、ベースはシンセベースっぽいです。んで、アコースティック・ギターがめちゃくちゃ気持ちいい。
まあとにかくオシャレでカッコいいトラックなんですよ! この曲を紹介したくてこのブログを書いてるといっても過言ではないです。
この曲だけではなく、グーグールルのインストはどれも非常に良いので、「いいアイドルのインストないかなあ」と思っている人にはおすすめです。そんな人いないか。
最後に紹介する曲は、上の方でちょこっと書いたグループ、
フィロソフィーのダンスの『ダンス・ファウンダー』なのですが、この曲凄いんですよ。
何が凄いって、そのバリエーションの多さ!通常版とかリミックスバージョン以外にですね、
【ギター・マイナス・バージョン】
【ベース・マイナス・バージョン】
【キーボード・マイナス・バージョン】
【ドラムス・マイナス・バージョン】
(以上配信版「ラブ・バリエーション」に収録)
があり、さらに
【カラオケ・バージョン】
【ボーカルのみバージョン】
【コーラスのみバージョン】
【ギターのみバージョン】
【ベースのみバージョン】
【キーボードのみバージョン】
【ストリングス&ホーンのみバージョン】
【ドラムスのみバージョン】
【シンセ&エフェクトのみバージョン】
(以上配信版「ロジック・ジャンプ」に収録)
があるんですよ。凄すぎでしょ、これギネス級じゃないの?
そんなカテゴリーは無いでしょうけど。
で、私が気に入っているのはどのバージョンかといいますと、
『ダンス・ファウンダー(ドラムス)』でございます。
これはドラムスだけではなく、パーカッションやハンドクラップなんかも入っていますが、それだけ。ほかの音は一切入っていません。
これ生のドラムじゃなくて打ち込みだと思うんですけど、凄いわー。ドラムス(プラスα)のみでこれだけ気持ちよくなれるなんて。
ほかのバージョンを聴いたときは「なるほどねー、こんな感じになるのか」みたいな感じで頭の方を聴いただけで止めちゃったりしたのですが、このドラムス・バージョンは最後まで聴いちゃいましたからね。っていうか何回も聞いています。
まあ自分が打楽器好きだからというのが強いですが。
でもさ、これ、ここまで来ると一体何を聴いているのか分かんない状態ですよね。もうインストでもなく曲を分解した一部を聴いているという状態。
これは音楽を聴いているというより勉強なのでは? みたいな。
ドラム叩けるわけでもないのに(笑)
でもまあ、いいんです。音楽を聴く時にに、この曲のジャンルは○○だ、とか、○○だから聴く、とか、○○だから駄目、とか、そんな理由は要らないです。(まとめに入ってます)
とかくアイドルソングは「なんだアイドルの曲か」と言われがちです。
ですが、そういう事を言う人は本当の意味で音楽を好きな人ではないのだと思います。(なんだかテーマが最初の方とずれてきてる気がしますが、気にしないでください。ノープランで文章書くとこうなるという悪い見本です)
もちろん好みや、合う、合わないはありますが、「アイドルだから」等と言って音楽を区別する人たちは音楽ではなく、○○というアーティストが好き、○○というジャンルが好き、もしくは、○○を聴いている自分が好き、なのだと思います。
音を楽しむのに変な理由は要らないですし、これはアイドルソングなのだろうか? みたいなつまらないことを考える必要も当然ないんです。
今回、ベースやらドラムやら楽器について素人なりに語りましたが、そんな楽器の知識も必要ありません。
というわけで、私の敬愛するミュージシャン、Dr.John(亡くなって一年になりました)の残した言葉を思い出しましたので、最後にそれを紹介して今回は終わりにしましょう。
「何であっても、大いに楽しむつもりなら知識なんて必要ない。
音楽は世界共通の言葉なんだから。イタリア語のオペラだって、イタリア語を理解する必要はない。
席に座って聞こえてくる音楽に共感すればいいだけだよ」 Dr.John
それでは。