人それぞれに、どうしてこんなに素晴らしいのに認知されないんだろう? 人気が出ないんだろう? というアーティストや作品が心の中に一つ二つあるかと思う。
かといって「もっと売れてもいいのに! もっと有名になってもいいのに!」と思ってても実際に売れたり有名になると、なんだか複雑な気分になってしまい「あれ? なんだか売れて変わっちゃったな…」とか「売れる前の方が良かったよね…」なんて変な気分になるのもよくある事。「私の○○」が「みんなの○○」になってしまい、心が追いついていかないのよね。
でも! 売れないとその光は一瞬で消えてしまうのです! 売れてこそ永く輝き続けるのです! 大ヒットはしなくても出来ればある程度は売れてほしい! 私は!
さてと、何を隠そう、私がこのブログを始めようを思ったのは、早坂好恵さんの楽曲の素晴らしさというのを何らかの形で伝えたい残したい! と、かねてより思っていたからなのです。
悲しいかな、彼女は”アイドル歌手”としては全く売れませんでした。持ち前の明るいキャラクターが受けてタレントとしてはある程度成功したものの、歌手としてはさっぱり。それでも、なんとか2枚のアルバムを残してくれました。ありがたい。
ほんとにね、良いのよ、マジで! 力説したい。というか、今からするんですが。何回かに分けて数曲紹介したい。
彼女の楽曲の魅力を伝えるには何から話していいのだろうか、うん、そう、まずは歌唱力から。
彼女が沖縄から上京してデビューした時の年齢はおそらく15歳。とにかく、その時点にしてすでにかなりの歌唱力を持っています。声量、音程、音域等といった技術的なものも年齢にしてはかなり達者なのですが、圧倒されるのはその表現力。彼女の楽曲のプロデューサーにして作詞家の及川眠子さんの描く楽しく愉快な漫画的な世界を、見事に表現しているのです。
もちろん、及川さんが彼女のキャラクターをとらえた歌詞を提供していたのでしょうが、それにしても、です。
自分に合わせて作られた曲だとしても、その世界を自らの歌でこうも見事に具現化出来るでしょうか! 15歳の少女が! 天賦があるとしか言いようがありません。
大げさ? いや、そうは思いません。決して誇張ではないと自信を持って言い切ります。
彼女の歌唱力は、その後、TV番組で「実は歌が上手い人」みたいな形で発揮されるのですが、私としては少々悲しいものがありました。
私は彼女の「作品」が、評価されてほしかったのです。
ここからは今回のタイトル曲、「ばきゅん!」について。
この曲は4枚目のシングル「ハレルヤ」のカップリング曲となります。
歌詞の内容を一言で書くと「私のこと好きだと思ってたのに、アレ?違うの?」みたいな感じです。こう書くとちょっと切なく聞こえますが、これを明るく楽しく表情豊かにに歌ってます。
”ハートの温度を上げた あなた悪いのよ”
の部分などは歌詞も歌も流石の表現力で大好きなパートです。
そしてこの曲の大きな魅力として、バックの演奏があります。これはもう、ほんとうに素晴らしい! 出だしの虫の鳴き声?から始まり、ホーンのリハーサルっぽい音出しに続いて歓声と拍手、という野外ライブ感のある演出。そしてノリノリのパーカッションから始まるイントロ。この時点で名曲の予感がします。
早坂好恵さんの曲のバックの演奏はあまり電子楽器が目立たない生楽器が主な印象なのですが、この曲は特にその良さが際立ってると思います。特にピアノ!! 全編にわたって聞こえるピアノが超絶気持ちいい! もう素晴らしすぎる! かなりの腕の立つプレイヤーだと思うのですが、一体どなたなのでしょうか。作曲者の松本俊明氏がピアニストらしいので、松本氏なのでしょうか。
とにかく、ぜひ聴いていただきたいです。