*前編から読んでね*
しかしまあ、今までに書いた自分の記事を読み返してみると、
見事なまでに薄っぺらで中身のない文章ばかりでびっくりですわ。しっかりと考えずにその場の思いつきと勢いだけで書いちゃいかんね。
でも重厚長大こってり濃厚路線ばかりが正義というわけでもあるまい。胸焼けしちゃう。音楽だってそうじゃない?
おお、なんと自然な導入。
はい、というわけで後編開始です。
6曲目の「底抜け脱線ガール」から。
もうタイトルからも楽しさが伝わってくるじゃないですか。このタイトルでバラード曲だったらびっくりですよ。まあ、それはそれで面白いとは思いますが。
2拍子の非常に軽快で愉快な曲で、間奏部分のニューオリンズスタイルのピアノが素敵です。
こういう愉快な歌を見事に表現できるというのは本当に稀有な才能だと思うのですよ。悲しい歌、切ない歌を上手に歌う人は多くいても、コミカルな歌をこれほどまでに楽しくユーモラスに表情豊かに歌える人というのは、そんなにいないのではないでしょうか。
続く7曲目がアルバムタイトルソングの「ぎゃふん」です。
これもタイトルで雰囲気が想像できますね。ウクレレの響きが印象的なこれまたユーモラスで可愛くも楽しい一曲です。
曲の途中でテンポを落として
”ほんとにぎゃふんと 言った人なんて 今まで見たことないけれど”
と真剣に歌って見せたり、曲中で色々な表情が見られるタイトル曲らしい、力の入った曲だと思います。
このアルバムは本当に編曲が素晴らしく、一曲一曲が聴くものを飽きさせない凝ったアレンジになっていて、それでいてバラバラな曲の寄せ集めではなく、アルバムとしてまとまったものとなっていると感じます。
編曲者の鷺巣詩郎さんは80年代にアイドル曲のアレンジを多数手がけていて、誰かがどこかで書いていましたが、「鷺巣詩郎さんが編曲すれば名曲になる」、という言葉もあながち嘘ではない気がします。
そしてこのアルバム2曲目のバラード、8曲目の「発恋」へと続きます。
5曲目の「黄昏にようこそ」よりもテンポを落とした切ない失恋曲で、重厚で壮大なアレンジに負けない歌声が流石です。
9曲目は紙芝居用のお芝居なので割愛。
さあラスト。
10曲目は「絶対!」
デビュー曲が「絶対!Part2」で、アルバムの最後が「絶対!」
いいじゃないですか。オタクが喜ぶパターンです。いや、なんとなくですが。
頭サビで、サンバ調の派手なアレンジ。ホーン、スティールパンが大暴れな最高に楽しい一曲です。こちらがデビュー曲でもよかったんじゃないかと思えるほど、「絶対!Part2」と甲乙つけがたいキャッチーでポップなパワフルな仕上がりとなっています。
これでこのアルバムは終了。
聞き終えた後は、「ああ良いアルバムだった」と本当に思わせてくれます。良い作品を観たり読んだり聴いたときに感じる共通の感覚、えも言われぬ爽快で余韻の残るあの感じ、それがこの作品にもあります。
詩、曲、編曲、そして歌、それらが非常に素晴らしいバランスで融合した名盤なのです。購入した当時は本当に感激して、数少ない友人にも半分無理やり聴かせたものです。
最後に、誇張でもなんでもなく、もしアイドルポップスが好きな方でこのアルバムを聴いてない人がいたなら、本当に損をしていると思います。それだけのクオリティをもった作品だと心の底から思っています。
中古CDでしか聴くことができないようですが、安く手に入りそうなので、この記事を見た方で持ってない人は買いましょう。今すぐ買いましょう。騙されたと思って。騙してねえよ!失礼な!
それでは。