セラピストとしての業務で最重要課題とされていることがこちら「耳を傾け続ける」というスキルです。

相談者(クライアント)の話に対して主観を無にしてひたすら耳を傾け続けること、これがセラピストとして最も重要なスキルであり、初歩的なスキルであるとどの専門書を開いても同じことが書かれています。

この道を目指している者として、実際に業務についたときのことを想像したりなどということはよくします。こころが疲れてしまった人がそれを癒してもらうために自分を頼ってきてくださる。自分に話したことで肩の荷が下りて、帰り際に笑顔でありがとうと言ってくれる。そんな未来を想像し、それを目標として日々、スキルアップのために勉強をしています。

 

耳を傾け続けること。これがとても難しいことだと現役のセラピストや心理士は言います。

正直、そんな言うほど難しいことかなと疑問に思ったりもしていました。

図らずも昔から知人友人からは相談事をよく受けていました。それの延長じゃないだろうかと勝手に解釈していたのです。

まだ、プロとして業務としてセラピーをしたことはありません。ですが、これを日常生活に置き換えると想像はそう難しいことではありませんでした。

 

僕には妻とそれぞれ1歳3歳の子供たちがいます。

お互い実家から離れ、生活してるのですが上の子が反抗期(イヤイヤ期)真っ只中で本当に言うことを聞かず、手をやいています。

僕が仕事中には当然、妻が子供たちの面倒をみているのですが、この上の子が言うことを聞かずたびたびストレスが爆発し、泣きついてきます。

 

「今日、こんなことがあった。」

「最近はこうしたことがあった。」

「こういう風にしたのに言うことを聞いてくれない。」

等々。。

 

愚痴です。子供に対しての不満です。

最初はそれは大変だったねなどと妻の気持ちになって聞いていましたが、同じことの繰り返しで正直うんざりしていました。

最近ではこういった報告があってもすべてを聞かず、もっとこうしたらどうかとかなぜできないのか考えてみろなどとなんとも優しさに欠ける返事しかできていませんでした。

 

耳を傾け続けること

 

一番近い存在の妻に対してもそれが満足にできないのに、赤の他人であるクライアントに果してできるのだろうか。

普段の自分の行いを客観的に見てとても不安になりました。

思い返してみると昔、知人友人から相談事を持ち出されたとき、たしかに最初は真剣に聞いていました。

ですが、話が終盤になってくるとアドバイスという名の意見の押し付けをしていたことが多かったように思います。それで相手を半ば無理やり納得させるような…これではいけません。

疲れていようが眠かろうが、何かやるべきことが溜まっていようが相手にとってはそんなこと関係ないのです。

相手の気持ちに立って向き合うこと。それがつまりは“耳を傾け続けること”ということなのでしょう。

これができなければ今目指していることはあきらめた方がよさそうです。

 

まずは一番近い存在の妻から、すべてを受け入れ、本人の立場になって話を聞いてみようと思います。

日々、勉強ですね。