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マイペースなワーママ、動きます

2boysママ。今までは他人軸で生きてきた。在りたい自分へ変わっていく過程を記録するための内向きなブログ。

初めての読書レビューを投稿する。

「私たちは子どもに何ができるのか」

ポール・タフ著
※あくまで私視点のレビューや感想であり、本全体の説明ではありません。


幼稚園入園前の0〜3歳は非認知能力の土台を作る最も大切な時期。

非認知能力とは、忍耐力、楽観的思考、集中力、好奇心、やり遂げる力等、より良い人生にするために影響の大きい能力。

反対に認知能力とは、読み書きや計算などのリテラシー。

認知能力は、非認知能力のベースがあってこそ伸びる。


ストレスの多い環境(親、保育者)の下で育った子供は、非認知能力の成長が阻害され、学業でも苦労する傾向にあるという。


非認知能力を育むためには、0〜3歳頃までに、親や保育者との愛情溢れる関係性やコミュニケーションが重要。


逆に、非認知能力の成長を妨げる要因は、貧困などによるストレスに満ちた親や保育者に育てられることによって、子供がストレスを受け続けること。子供と密接に、かつ長時間かかわる親や保育者=子供の環境そのものと言える。

環境が悪い(親や保育者のストレスが高く、精神的に不安定)ことは、子供の成長発達に最も深刻な影響を与える。幼児期のストレスは、発達中の子供の神経システムに「警戒を怠るな」「世界はストレスや不安に満ちている」という信号を送り、子供を緊張状態にするからだ。


逆に、温もりや密なコミュニケーションの下で育った子供は、「安心して良い。周りの人が守ってくれる」「好奇心を持て。世界は楽しい」という信号が神経システムに送られる。よって、子供はゆとりを持って問題を深く考え、注意深く決断できるようになる。長期的な利益のために目の前の誘惑を我慢できるようになる。


またこうした能力(非認知能力)は、学業にも役に立つ。安定した感情や精神というベースがあってこそ、学業に粘り強く集中でき、記憶力や認識力も高まるのだ。


本の後半は、幼児期に貧困等の逆境下にあった子供が、学業や人間関係においてどんな問題や過労に直面するのか、その解決方法などが書かれている。


→まとめると、

子供の成長発達において最も重要なのは0〜3歳の幼少期の環境である。親や保育者といった身近な人との関わりや愛着関係が子供の精神を安定させ、それが今後の人生の基盤になる。


そのため、親や保育者がいかにストレス少なく、安定した精神状態で、子供に細やかに向き合うかが成人後の子供の人生にまで影響し続けると言っても過言ではない。


日々安定した気持ちで、小さな、密なやりとり、言葉を掛ける、目を合わせる、子供の気持ちに寄り添う。この積み重ねが子供の心の根っこを作るということだ。


冷静に考えるとよく言われていることだし、当たり前にも感じるが、科学的な裏付けもされていることがこの本によって分かる。


これを成すには親が自身のストレスを極小化することも大切だと思う。

これも所謂、ママの幸せが一番、というものだ。

よし、自分を労わろう。

次男坊は一歳。まだ間に合う!