歯磨き粉の有名なキャッチコピィで「芸能人は歯が命」があります。
すごくよくできたキャッチコピィだと思います。
製品もしっかりした物で、矯正歯科では推奨の歯磨きとされていることが多いです。
私も歯列矯正を始めてからは
お世話になっている歯磨き粉です。
だから、この会社さんも、この製品も、このキャッチィコピィも、まったく何も悪くないのです。
そういう前置きを理解していただいた上で、私自身について思い当たったことを。
最近、昔の私はどうして歯にたいして無頓着だったのか考えているのですが、あまりにも強いインパクトのあるキャッチコピィだったので、このCMが良くない意味でひとつのきっかけになったのかなとも思います。
「芸能人みたいに、そこまで歯を綺麗にしなくてもいいじゃん」という考えが私の中にしっかり芽生えてきたように思います。
ひねくれてますよねー
でもこれが過去の私の本心です。
ハリウッド映画なんかを見ても、みんな歯並びが驚くほど綺麗で(お国柄ですね)、でもそれがかえって異様に感じられていたわけです。
そこへ来て、ついに日本でも綺麗な歯並び絶賛キャンペーンの開始です。
もともと自分の容姿には自信が持てない。歯並びも当然よいとは言えない。
そういう時に、自分とは対照的に、あまりにも綺麗な容姿・歯並びというは、逆にショックなんです。まぶし過ぎるんですよね。
素直にそういう方向に踏み出せなくなってしまう。自分はその仲間に入れないんじゃないかという恐れが出てくる。それをめざすことに恥ずかしさがある。
だから、そこでむしろ、ひねくれてしまう。屁理屈をこね出す。
(この部分は私自身の性格も大きいかもしれません)
歯や歯並びが大切だというのはもちろん知識としては分かっています。
治さなきゃ、綺麗にしたいなという意識もあります。
でも一度ひねくれ出すと、逆の方向につっぱしって、凝り固まってしまう。
「自分は芸能人じゃないから完璧な歯並びなんていらいない」というのが、「そこまで歯に執着するなんて変だ」に変わり、「歯なんて物を噛めれば大丈夫」と信じて、あげくの果てには「歯磨きなんてテキトーで大丈夫」と思いこむ。
そして歯医者に通わなくなる。やがて歯や歯並びが痛み出す。
う~ん、ルサンチマンですね。完全に。
ルサンチマンというのはすごく簡単に言うと、
アメが食べたい→だけど食べられなかった→残念(ふつうはここでおわる)
↓
アメを食べることは悪いことだ=アメを食べなくてよかった
に変質してしまうことです。