『ルビー・スパークス』など | 日記

日記

徒労

起床。
ザーピー。
サンボが回転して自室の塔を薙ぎ倒した。
今年度最大音量で発声したらたったと逃げていった。
仕事。
ウー。
街へ。
要町で打ち合わせ。
雑談ばかりしてしまい申し訳ない。
渋谷へ。
ジュンク堂で立ち読み。

ユーロスペースにて赤堀雅秋の『その夜の侍』を見る。
いやー、面白かった。
素晴らしい映画的瞬間の連続。
ラブホのシーンや献立読み上げシーンなんてここ数年の邦画にはない強度ではないでしょうか。
フィルム撮影の妙かと思いきや、良いんですよ、リミッター外した俳優陣と隅々まで行き渡った演出が。
キャスティングも素晴らしい。
自意識が肥大した独り暮らし女子谷村美月、助演綾野剛、ビニ本アイドル安藤サクラ、被害者だがその内加害者になる田口トモロヲ、被害者の妹山田キヌヲ、ヲヲ、、、
しかし、堺雅人。
圧倒的に凄いんだけど、あそこで車乗らなきゃダメでしょ!!
それが監督の世界を見据える眼差しでもあるんだろうがね。
被害者ぶってんじゃねえよというのは昨日の「腐女子と僕は」にも共通するテーマであり、しばし考えるべきかな。
何が侍なのかしらんが、この映画を見て絢香→UAを聞いた後の夜空は綺麗であった。
来年は星が綺麗に見える場所に行こう。

円山町でトマトラーメン。
ウマー。
最初はなんやこれ思ったけどもう中毒やね。
リゾットにスープかけるとトマトの酸味とバジルの香りがたまらん。
クイントでジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスの『ルビー・スパークス』を見る。
上映前の予告編が攻め攻め。
恐竜、シチュエーションホラー、飲食服飾ドキュメンタリー・・・。
いつのまにクイントはシアターN化したのか。
しかしNとは違い少なくとも見たいと思うものばかりだったのでこれからはクイント通いかもしれない。
さて本編、良かった。
泣けた。
二人とも格段にシンプルに、そして巧くなった。
これが全然駄目だとか言うオッサンにはなりたくない。
根本的なところから生まれる粗にも目を瞑って楽しみたい。
やはりアメリカは日本の10年遅れだ。
こんなセカイ系認めないと言われても、この映画のディテールを愛している。
ゾーイ・カザンの鷲鼻もゾーイの祖父の密告も圧倒的に赦してあげたい。
だってそれがこの映画のテーマだから。
人間の振れ幅に関する映画だから。
「もう一度」って掛詞を早くも必要としている。
ショットを呷りながら野外劇場でゾンビ映画を観たいと思っている。
シリアスリー、あのキャッチは思いついても基本的に男女二人だけであそこまでお話を展開させられる人はどれだけいるの?
低予算映画のフィルム撮影でアレだけ豊かな瞬間を捉えられるカメラマンは今世界にどれだけいるの?

フィルム映画連打、バンデラスの怪演連打と不思議な世界の関係性が彼を誘う。
嗚呼そういえば30年前の場末女子レスラー映画と店仕舞いする小劇場と相互搾取で沈み行く日本低予算映画産業とぐうの音も出ないフリーターで低所得な自己を重ね合わせて肩を抱き合い巨匠フォーエバーと泣き咽ぶみたいなイベントに行こうと思っていたのに行き損ねてしまったなあと思う帰路。
帰宅。
仕事。
大胸筋。
年末はただでさえバタバタなのに聞きたい音源やら観たい映画がどっと押し寄せてくる。

内輪固有名詞ラップにも愛着が THE GAME
初期Kanyeっぽいビートに乗せて


The Futureのフックは今年を代表する響き


参照


The-Dream再考週間


M.I.A. TRAP MIX


Nirvanaの再来Metz