父親が入院することになった。
普段はケンカばかりしている母親も兄も、ずいぶん落ち込んでいる。
俺も最初はショックだった。
が、よくよく考えたら入院とは、基本は「治すために行く」わけで実は‘前向きな行為なわけ’である。
にもかかわらず、周りがそんな「築地で最後まで売れ残ったメバチマグロ」みたいな目をしていたら、入院する本人が余計に不安を倍増させてしまう。
なので家族に、
「もっと明るい顔してくれ!入院するなんてどうしよう、なんて言うなよ!‘看護婦さんとの子づくりは二人までにしといてね!’ぐらい言ってあげてくれ!」と頼んだのだ。
そしたら「おまえ、なんて奴なんだ!」と怒られてしまった。
でも父親に言ってみた。
「病院のパンフレットみたらさあ、‘当院は看護婦へのおさわりはいくらでも自由です’って書いてあったよ」と。
バッチリ笑ってました。