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化粧品開発者のひとりごと

many things about skincare

前回の続きです。

僕は油分を使わないスキンケアを提唱して10年くらいたちます。

提唱しはじめたきっかけは、
母を実験台にして、いろんなオイルやら、水溶性のものやら、
いろんな保湿剤を試させて、潤いが持続する探ったときに、
オイルは全滅で、水溶性の保湿剤の方が良好だったからです。

昔から肌の水分を閉じ込めるためには
油分が重要と言われてきたスキンケア業界ですが、
僕は自分の経験値上、どうもそれに納得がいかなくて、
大きな研究テーマの一つでした。

正月休みに、皮膚科学に関するいろいろな文献を読みあさる中で、
ある文献にハッとさせられました。

それは、オリーブオイルを構成する脂質の一つであるオレイン酸など、
ある種の不飽和脂肪酸を外用することで、
細胞間脂質は異常を起こしてしまうということ。

分かりやすく言えば、
食品ラップのように水分を閉じ込めるチカラの強い細胞間脂質が、
肌にある種類の油分を塗ることによって、
穴だらけの食品ラップになってしまうということです。

もちろんこのような弊害を起こさない油分もあるはずです。
ただ、油分は水溶性の保湿剤と違って細胞間脂質に溶け込みやすいため、
細胞間脂質の構造を変化させ、
想定外の不具合を起こしやすいということの裏付けです。

オイルそのものを使っていなくても、
乳液やクリームは必ず油分が使われています。
「ちゃんと保湿しているはずなのに、乾燥する・・・」
その理由は、もしかすると油分によって、
細胞間脂質の異常を起こしているのかもしれません。

正しい保湿を心がける上で注意するべきことは、
「使った直後のしっとり感」=「乾燥の改善」ではないということ。
大切なのは、使ったあと8時間後の肌の状態で、
その時にツッパリ感やカサつきを感じるとすれば、
その保湿方法は正しくないということです。

肌の状態によっても、最適な保湿の方法はちがうと思いますが、
何をしても乾燥から逃れられないという方、
是非、一度常識を捨てて、「脱オイル」を試してください。

<追伸>
脱オイルをしても、肌が潤うチカラを取り戻すまでに、
2~4週間かかります。焦らず、ゆっくりと。。