昨日、次に紹介したい職人さんが作るジュエリーのポップアップショップに行ってまいりました。
その方をご紹介する前に、すごく気になった光景があったので、今日はその事について書きます。
*これはあくまで個人的な意見です。
昨日、某百貨店で大学生くらいの女の子二人組がエルメスのバーキンを主婦が近所の商店街にお買い物に行くような感じで腕にかけて持っていた姿を見かけました。
履きなれない高いヒールで膝を曲げながらバーキンを腕にかける姿は、正直「あれ…本物か?」と疑いたくなる光景でした。
私が中学生くらいの時、女子高校生がブランド物のバッグを持つのが流行った時代がありました。制服ブームの真っ最中で、膝上15cmのスカートが隠れるくらい大きなラルフローレンのセーターにルーズソックス、そして流行りの造花のストラップをつけたルイヴィトンのモノグラムトートと言ったスタイルをよく渋谷で見かけました。
こういったハイブランドのイメージの「破壊」はいつの時代もあるのだと思います。
バーキンはエルメスの第五代社長のジャン=ルイ・デュマ=エルメスが、たまたま飛行機で女性歌手で女優のジェーン・バーキンと隣り合わせになったのが始まりでした。
バーキンの一つ前に作られたのが、同じく女優の名前が付けられているケリーバッグですが、ジェーンはケリーバッグを持ち、日用品ではないと言って、手回品をボロボロの籠に詰め込んでいたいたそうです。
これを見たエルメス社長が何でも詰め込めるバッグをプレゼントしたいと申し出たのがバーキンバッグの出来上がりだったそうです。
美しすぎる女優、グレースケリーのために作られたケリーバッグを持ちながらもボロボロの籠を使うジェーンの、オシャレだけどすこし活発な女性像から生まれたバーキン。
日常にカジュアルにも使えるのがコンセプトですが、やはりそれなりの「顔」でなくてはならないと思います。
顔と言っても美しいとかではありません。生きてきて出来上がった内面や、見てきたり、感じたものから得れる経験から作り上げられた顔です。
年齢ではないけれでも、エルメスのバーキンを持つと自然と背筋がピンとなってしまうような…何十年もの間、女性の憧れであり、愛され続けた バーキンバッグと釣り合うと自信を持ってしまう、そんな女性になってから持つべきバッグだと思います。
私はまだ30代で、まだ背筋がピンとする自信はないので、この考えが正しいかわかりませんが…
ファッションを愛する一人として、意見を述べてみようと思いました。できれば、バーキンと釣り合う女性とこの事について話してみたいです。
もしかしたら、余裕のある素敵な大人な女性は「まぁ〜いいじゃないの」と相手にはしないのかも(?)
追伸: 帰り際にバーキンを肩に背負ってたギャル男を見た時は倒れそうになりました(笑)