作例は突撃機動軍第7師団第1MS大隊司令部付特務小隊、通称「黒い三連星」のメンバー、マッシュ中尉の専用機として製作しました。
使用キット:MG 1/100 MS-06R-1A 高機動型ザク 黒い三連星仕様 Ver.2.0
「修羅の双星」の機体を製作した際も、カート機とロビン機の2機を、無謀にも同時製作して痛い目に遭い、二度と複数機を同時につくるまいと誓ったはずだったのですが、どうやら心の底から懲りてはいなかったみたいです。
なにしろ下地処理、塗装、スミ入れ、デカール、仕上げ、とすべての工程がいつもの3倍になるわけですから。
3倍といっても、例の赤い人のように体感3倍の3割増しではなく、実際の数値上での3倍です。
それはそれは、絶筆に尽くしがたい苦行のようでした。
ガイア機では指揮官仕様だった頭部が、ブレードアンテナの無い一般機仕様になっており、機体番号、武装が異なっているくらいです。
必要になる塗料の量もいつもの3倍になるため、メインカラーは普段は使わない大容量タイプのスペアボトルいっぱいに調色しました。
途中で塗料切れを起こし3機のうち1機の色味が違う、なんてことになったら悲しいですからね。
長距離戦闘を得意とするガイア大尉と近接戦闘を得意とするオルテガ中尉、傾向の異なる他の二人の技能を有機的に連帯させる、いわばコンビネーション攻撃の調整役であったそうです。
「黒い三連星」の高機動型ザク3機を同時に製作するにあたり、せっかくなのでそれぞれの機体に特色を持たせたいと考えましたが、あまりやりすぎると世界観を壊してしまうので、「武装」で3者の個性を表現することにしました。
コミック「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」では、ルウム戦役時にスナイパーライフルらしき火器を装備していましたが、改造元になりそうな形状の武器もなく、模型的な再現が難しそうでしたので、マッシュ中尉には一般的なザクの武装であるザクマシンガンを装備させることにしました。
角のない、普通の量産型ザクもいつかつくってみたいですね。
3機同時に製作してみてわかったことは、やっぱりプラモデルはひとつひとつじっくりと時間をかけてつくるものじゃないだろうか、ということです。
次回は、オルテガ機を公開します。
こちらは、ちょっと武装にこだわってみたので、その辺りを楽しみにしていただければ嬉しいです。
以上、「MS-06R-1A ザクII マッシュ中尉専用機」でした。
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