継続より、効率が選ばれるようになったと感じるのは、私だけでしょうか。

世の中にある「高品質」の製品・サービスの基本は、継続+無駄+失敗から生まれてきたものばかりです。

この3つを否定するならば、先日取り上げたSONYのカメラやスマホは、どうやって生まれたのでしょうか。
 

 


何度も挑戦し、失敗し、工夫し、改善を繰り返して「次」につなげたからこそ良いものがうまれてきました。

mode8継続をサポートするために生まれたのが「ブログ」

アメブロやはてな、あらゆるWebサイトの根幹となる仕組みがWeb上で広まるきっかけとなったのは、MovableTypeというプログラムでした。


 

 

MovableTypeの創設者は、奥様が日々続けていた「Web上の日記の投稿作業」を見て、「彼女の負担をな少なくして、楽しく投稿できるようにしたい!」という想いから、現在のブログ投稿システムが出来上がったそうです。

お…、奥様を大切に想う気持ちは一緒や。

MovableTypeは、瞬く間に広まり、多くのエンジニア・プログラマーが集まり、内外を問わず開発を始めました。そもそもWebでは、その当時からオープンソースという考え方が一般的であり、「より良いものをつくるために、基本となる中身は一般公開」しています。そのため、開発スピードは著しく早まりました。

今では、DiscordやGitHubなど多くのコミュニティ基盤がありますが、当時は(今では懐かしい)BBS=掲示板を使って情報・技術共有がなされていました。

当然、商売になると考えて切磋琢磨していましたし、今でもそうです。

MovableTypeも、最初からうまくいったわけではありません。スムーズに投稿記事が表示されない、エラーが起きて表示されない、サーバーに多大なる負担をかけてダウンしてしまう…。

私も一時期、MovableTypeの某コミュニティにテスターとして参加して、何十人もいる開発者と共にあ~でもない、こ~でもないと、時に喧嘩しては仲直りしながら進めていました。

その世界中の人たちの思いが折り重なった礎が、今のブログの形となり、このアメブロも投稿ボタンをおせば、数秒で完了して掲載されます。
 

mode8「ハートがないもの」は、何も残らない

一番分かりやすい例が、J-POPです。

<アーティスト名は、書きません!>

あるユニットが、2019年にYouTubeでファーストリリースの楽曲を公開した途端、一気に有名になりました。

その1年後には、紅白にも出ました。

あれから、5年…。(きみまろ)

この楽曲がどこかで聴こえてくることは減り、おそらく20代の皆さんが今聞けば、「懐かしい」と言われるでしょう。

デジタルコンテンツなので、手元には何も残りません。昔のようなCDもレコードといった「モノ」がありません。無駄ですからね…w

その楽曲を、皆で口ずさむこともなければ、「知っている程度で中身までは覚えていない」という人が増えてきます。

「人が感じるものはそれぞ違うから、聴かなくなったくらいで、ハートがないって言うな!」

ですよね。

でも、(私が住んでいた)フランスで「Les Champs-Élysées(オー・シャンゼリゼ)」は、今でも人の心を動かします。



 

元々イギリスで生まれた楽曲が、様々な経路をたどり、フランス人アーティストによって1969年にリリースされました。

あれから、55年…。(また、きみまろ)

この楽曲がどこからか聞こえてくると、性別・年齢・人種関係なく笑顔で歌い始めます。

心持って伝えようとした想いは、人の心に「何かを」残してくれる…、そんな一例です。
 

mode8自分で綴った言葉は、伝わると信じる

今や、何かといえば「AI」と流行り病のように連呼されます。

いつかの「ビックデータ」という言葉と同じです。私たち日本人には、なぜか「流行語大賞」というものが浸透しているため、少し前に使われたいた言葉を出すと「それ、死語~~」と言われます。

AIが創り出す言葉は、凄いです。たった数秒で、様々な情報を人間が理解できる文章にしてくれます。

しかし、それは「愛のない情報」なので、心に残りません。

まったく心に残らないので、同じことをまた知りたいと思った時、安直に「Google先生に聞こう」という習慣が身につき、「その場しのぎの情報が共有されるが、全く頭に残らない」ループ現象が生まれてしまいます。

当然、皆さんも経験されていますよね? 「Google先生に聞こう。」
 

 


数年前、ある業務で「墓石」を取り扱う企業を調査しました。

ある地域限定で、約550件以上の企業サイトを閲覧しました。今考えれば、「一つ一つ見て回るなんて無駄」と言われるでしょう。

でも、私はその中の1社に注目しました。

その会社の代表が、毎朝会社前の庭に育つ花の写真を公開していたのです。



 

よくある話ですが、その方は2006年から毎日投稿されているのです!(約20年)

私は、その調査を行っていた約半年間、毎日その投稿を見にいきました。

今の時代、インスタやTikTokなど別の媒体で写真を更新すれば一瞬ですが、その方は会社のWebサイト(おそらくMovableType)に投稿されています。

そういう、当たり前の「ちょっとした積重ね=継続」が人の心に届き、それがいつしか別の形でつながっていく…、それが今のWebに求められていると信じています。

ネットで商品を売る! 大切です、私も同じです。

しかし、そこに自分で綴った気持ちや文章がなければ、人は一瞬で忘れ去ってしまいます。

いつか、私の想いが皆様に伝われば光栄です。

皆様のWebライフが、より美しいものになることを願って…。

##シーフー

#モードエイト #失敗は大切 #無駄も大切 #この世は失敗と無駄の連続でできたものばかり #継続は力なり