皆さんは、毎日のニュースは何でチェックされていますか?

考えてみるとほんの少し前まで、情報源は新聞と雑誌などと限られていました。

ネットがなかった時代は情報の偏在は(取引)コストがかかっていましたが(=購入代金)、ご存じの通りネットはその「見えざるコスト」をなくしてしまいました。

テレビの情報番組は、このコストを「他で回収できる見込みがあり、スポンサーがついてくれているから」成立しています。それがやがて、YouTubeのようなネット広告へと移り変わり、情報に対する費用の評価が大きく変わりました。

テレビはオワコンと言われて早十数年…。終わってないですね。誰とは言いませんが、テレビはまだまだ生き続けます。
 

mode8価値ある情報もゼロに近くなった

YouTubeなどでよく聴こえてくる「暴露系」という言葉。

「晒す」、「捲れる」といった言葉は、真実を追い求めた「勝利宣言」として使われるようになりました。

ある方が、「捲れている」と言って世に放った事の真相は、確証がないために「真実なのか」と疑われつつも、人の興味をひき、結果的に曖昧な情報が人の目を集める「商品」として扱われるようになりました。

一方で、今では当たり前になってきた「フェイクニュース」は、人の判断を鈍らせ、真実にたどり着くどころか、望ましくない方向へと進み、結果的にセキュリティコストを高めてしまう事態に陥っています。

「この世には、知らなくても良いことはある。」

「真実は、墓までもっていく。」

昭和の時代、真実を守ろうとした大人の想いや言葉も、今では「暴露すれば金になる」で歪んだ形で情報が売り買いされるようになったように感じます。

価値ある情報、例えば海外のある島に保管されていたあらゆる機密情報が平気で流され、多くの人達が使っている電子機器メーカーが運営するサーバーから、「出てはいけないデータ(写真…)」が流出したり…と、瞬間的に価値がでるが、やがては無価値に近い状態になっています。

歪みはさらなる歪みを生むが、誰もその歪みを見ようとしない…ことが、情報価値をゼロに近づけていくように思えてなりません!
 

mode8「ネット情報は、殆どが嘘」は言い過ぎ

情報が偏在しない以上、皆に公平に情報がいきわたるため、令和の時代に求められているのは「受信側の情報処理能力」です。

例えば…、

「東京大学の名誉教授が長年研究開発した○○という商品が、効果絶大」という謳い文句で、ある会社がネット商品を販売しているとします。(実際にあります…、よね?w)

 

 

一般的な人間の情報処理能力からすれば、「東京大学」「長年研究開発した」という部分で、その情報価値を自分のものさしで測ります。

この大学名が変わると情報価値が上下します。例えば…、

「アメリカ・カルフォルニア州の東ロサンゼルス海洋大学」

「島根国際情報開発大学」

(どちらも架空です)

この大学名を先ほどの「東京大学」と変えると、どうでしょうか?

私たちは大学名で勝手に知りもしない研究開発能力を測り、信頼できるかを見極めようとします。

無論、最初から提供する側が「嘘」をついていれば、「そもそも嘘で情報価値を高めているやろ!」…、となりますね。今は受け手側だけを考えてみてくださいね。

不思議なことに「東京大学で長年研究開発した」という情報価値は一般的に高くなる傾向にあることから、人はその商品に目がいきます。

実際に、著名人の名前を使った投資詐欺は、「何の商品か」よりも「誰が言ったのか」に価値が上がり、勝手に情報処理された結果、「多くの人が騙されてしまう」結果にたどり着きました。

こういった些細なことから、「ネットの情報は、結構嘘が多いからね~。」となってしまいます。

こんな些細なことで、情報価値が変動する世の中で、どうやってネットビジネスをしていくのか?ですよね?

本物が、どうやって偽物と闘うのか? …と考えた時、ネットの情報は嘘ばかりは言い過ぎです。
 

mode8情報処理と賞味期限

基本として、今日のネットの情報には「賞味期限」はありません。

いわゆる、デジタルタトゥーです。

何十年も前の発言を、なんらかのきっかけで「掘り起こされる」というのは日常茶飯事です。

いくら発信側が気をつけていても、「じゃ、あれは? これは、なんなの?」と掘り起こされてしまいます。

私もお世話になっているYahooニュースは、他サイトからの転用が多く、リンク保存しても「かなりのスピード」で消えていきます。

その昔は、そのリンクを残しておくと、単純にデータベースが重くなるから、データの整理整頓を目的に削除するという、いたって単純な理由で削除されていました。今は、そのからくりは若干変わっているのかもしれません。

とはいえ、こういったブログのデータも、デジタルタトゥーとして残ることから著名人の方々は「情報の取扱」については、かなり気を使っています。



 

お名前は言えませんが、ある著名人の方にインスタについてのご相談があった際、気を配れていたのは「出したものの賞味期限」でした。当初(2015年頃)は、日本でもインスタに火がついたばかりでブログ感覚で投稿しようと考えられていました…。

その後、その方が政治色の強い報道について自らの受け止め方を綴った内容をブログなどにあげた際、あるユーザーから「あなたの言葉は、間違ったものであり、かなり湾曲した内容を出している。それも内容と関係のない写真を添えているのは、如何なものか。」と…。

このような指摘を受けて、即座に謝罪文と記事の削除を行いましたが、数か月経った後にスクショと共に「このような言動はあってはならない」とネットに再び流れていました。

どんなに至極真っ当な行動(=誠心誠意)をとしていたとしても、受け手側にとって「違う」と感じられたら、「○○の自由」という旗を掲げられてしまう…、そのようなことでは情報の賞味期限どころの話ではなくなってしまいます。

あってなさそうな、情報の賞味期限。皆様の頭の中に残らないとしても、刻まれていくと考えると、AIに全ての責任を転嫁する時代になっているのも仕方がありません。私は、違うと思います…、という想いだけは書き綴っておきます!

皆様のWebライフが、より美しいものになることを願って…。

##シーフー

#モードエイト #情報の賞味期限 #デジタルタトゥー #情報の偏在 #AIに責任転嫁

 

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