mode8ずっと「登竜門的存在」として君臨する

Webサイトを勉強したい!

そんな声を聴くことが少なくなった今日、WordPressが出た頃を思い出します。

当時、私はMovableTypeでWebサイト製作を行っており、PHPを使ったサイトを動的と呼び、記事の投稿に伴ってHTMLを生成するサイトを静的と呼んでいました。

PHPとHTMLの違いは、(その当時から)ページの表示速度にあり、サーバーだけでなく閲覧するPCの仕様によっても異なり、速度計測はまだまだ精度が高いとは言えませんでした。

ある場所では、「HTMLのほうが安定して、サーバーへの負担が少ないから良い」と言われ…。

ある場所では、「PHPは動的ながゆえに、表示バリエーションが格段に上がる」と言われ…。

一長一短でした。しかし、時代は徐々にPHPへと進み、HTMLはあくまでも「基本」であり、様々な可能性を秘めたPHPが選択されるようになりました。

そこから、急にMovableTypeのユーザー数は減り、開発者がWordPressへと移行を開始して、気づいたらMovableTypeの魅力は驚くほどに下がってしまいました。

WordPressは、入り口でこそ簡単!…といいながら、操作になれていない人にとっては難しい代物でした。私の記憶が正しければ、バージョン3以降に日本でもユーザーが爆増したように感じました。

ブログと言えば、WordPress! 当時、新しいCMS(Content Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)の形であることは間違いなく、開発者がこぞって集まってきました。
 

mode8色々言われるが、今でもNo.1

 

もちろん、WordPressはずっと「王様」を簡単に維持できたわけではありません。

今でも様々なCMSは生まれています。今までの20年間で、いくつか日本産のCMSも出ましたが…、使われているWebサイトはあまり見たことがなく、「使ってるわ!」と言われても、外国では全く聞きません。(LINEと同じですね。)

WordPressの開発会社、AutoMattic社は高い技術力を囲い込むことはせず(これが海外のものが成長する要因!)、基幹となる付随のプログラムやサービスを展開するだけでなく、他社との共同開発を進めるなど、立ち上げ当初から20年間変わることない開発姿勢は、今でも多くの方が感化されています。

元々MovableTypeが使いづらいと文句を言って生まれてきた(MacでWindowsが開発されたのと同じ)こともあり、今新しく生まれてくるCMSの殆どは「WordPressのここの部分を改良した」という売りで世に放たれることが多いです…が、飛び越えれるほどではありません。
 

mode8変わりつつあるWordPressの役割

指摘するまでもなく、WordPress=ブログ・Webサイトの役割は変わろうとしています。

モーハチでは、「皆様にとっての情報発信・蓄積拠点」としてWebサイトを制作・運営支援し、SNSをWebサイトの右腕・左腕として積極的に活用しましょうとお伝えしています。

ここ数年続いた天災によって、SNSの役割も変わり、加えて「望ましくない使い方が増えた」と言っても過言ではありません。

そのため、Web上に流れる大量の情報の山は、「これめっちゃええやん!」というホンマモンが埋もれてしまう事態に直面しています。

数年前から、海外で高まりつつある「Webサイトの本質を評価できる仕組みを作ろう」という動きがあり、その根底としてWordPressが新しい形で役立つ時がきたともいえます。
 

mode8これからのWordPress

ここまであげておいて、こういうことを言うのもなんですが…。

世界のWebエンジニアやプログラマは、別の方向へと進み始めています。

WordPress開発案件は、ここ数年でも少なくなっており、日本でも少し目立つようになった「〇〇開発案件、〇〇万円」といったように、汎用性の高いものへの移行が増えてきています。

思い起こせば約13年前…、ネットショッピングのサイト制作案件は日本では3桁万円でした。

 



今は、より手軽に始められますが、特にデジタルコンテンツ系の販売(もとよりサブスク系)は日本では流行らず、数年前の天災でやっと火がついた…、でも今は消えた…、と思います。

WordPressにも、Woocommerceというネットショップを展開するための素晴らしいブラグインがありますが、セキュリティ面や日本特有のお支払い、さらにはビットコインなどのオンライン決済のプログラムとなると、とてもではない開発金額になってしまいます。

ともあれ、様々な環境変化やユーザーの生活水準など、数多くの荒波を受けながらも、「人が驚くような代替物」が出てくるまでは、当分WordPress利用者は減らないでしょう。

私の予測では、「AIが制作したCMS」というのが後数年で出てくるでしょう。

その時が、WordPressにとって分岐点になるのではないでしょうか。

負けるな!WordPress!

皆様のWebライフが、より美しいものになることを願い…。

##マイメモ

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