土曜日姉から連絡があり、いとこが亡くなったと聞いた。



私の両親はそれぞれ兄弟が多いので、



いとこは合計すると、11人いる。



そのほとんどが小さい時から慣れ親しんだ間柄なので、



しばらくぶりに会っても、昔のように仲良く話ができる。



会ってなくても、何をしてるか聞こえてくるので、



こんなに早くいとことお別れするとは思っていなかった。



亡くなった従姉妹は59才だった。






息子が2人いて、上の子は結婚して子供が3人いたので、



彼女はすでにおばあちゃんだった。



2人目の孫が出来た時、待望の女の子で、



可愛いでしょう?とLINEをくれたのを覚えている。



まだ小さい孫達は、お葬式というものをたいくつな行事としてとらえていただろうが、



優しいおばあちゃんがもういないということは良くわかっていて、



特に一番上の男の子は、ひつぎを閉じる時、



「はあちゃん!」と言って、泣いていた。






私は、東京から葬儀にかけつけるのはちょっと大変だったが、



従姉妹の亡骸に会いに行くというより、



その母、私の叔母が心配だったのだ。



叔母ももう85になる。



だから行って悲しみを共有したかった。






従姉妹は病気がちで入退院を繰り返していたので、



もう亡くなった時には、



「楽になって良かった」と思ったそうだ。



だからあまり泣いていなかった。



とはいえ、



田舎の葬式は盛大で、遺族は悲しむ暇もなかっただろう。



今頃はきっと、



思い出して泣いているに違いない。





従姉妹の亡骸を運び出した時、



空に不思議な雲が流れていた。



爽やかすぎる風がふいて、



本当に良い日だった。



従姉妹はどんな時も笑顔で、



弱音を吐かない素敵な人だった。