夫が初めて国立がんセンターを訪問した時、
がんに罹患した患者さんのサポートセンターなるものの説明を受けた際、
私達の前に呼ばれた家族は、大学生くらいの男の子とその両親だった。
白髪まじりの父親、私と同年代くらいの母親の表情は憔悴しきっており、
夫の心配より、その息子さんが可哀想で、
ずっとその姿を追ってしまった。
しかもその息子さんも夫と同じ脳外科を初診し、
夫と同じ先生にかかっていたのである。
それを見て、
とにかく息子もがん保険に入らなければと思った。
私がこうして明るくいられるのは、
今は治療費の心配が無いからだ。
毎日1万以上する放射線治療と高い抗がん剤、
この支払いを自腹でするとしたら、
治療など受けたくなくなるに違いない。
私は今回メットライフ生命に助けてもらったので、
迷うことなく、メットライフ生命のがん保険に問い合わせをした。
時期的に良かったのかわからないが、
ちょうど1カ月前に、メットライフ生命のがん保険が10年ぶり?に見直しされたらしい。
保険の内容が今のがん治療に合うように、
いろいろと変わったらしいのである。
ポイントとしては、
がんと診断されたあと、通院することになるのだが、
それが月に1回だとしても、通院した月に10万円もらえるというものである。
夫のがん保険は20年前のものだが、もちろん通院給付金はついている。
ちなみに1日5000円である。
今は毎日放射線治療を受けているが、
1月の平日を数えても4日からとして、19日間で95000円の給付なので、
この1回でも10万円というのは魅力だ。
がんの治療は辛い、
お金もたくさんかかる。
とはいえ、
息子ががんにかかってしまった時、
うまい具合に生きられるような治療だとしたら、
一回病院に行って、10万円もらえたら気持ちも少しは明るくなるではないか。
そんなに簡単ではないかもしれないが、
迷わず加入したのであった。
息子の契約に来た男性は、若くて感じのいい人だった。
聞くと、まだ新卒で入社1年目だと言う。
息子はファミレスでスパゲッティを食べながら、
つたない説明をする若い営業さんと仲良くしていた。
大学を卒業してすぐ、
息子はこんな風にすぐ営業出来るだろうか?。
そんなことを考えて楽しかった。