私が中2の頃も、地方の小さな町ではしっかりバレンタインの賑わいがあった。
家の近くには歩いて行ける長崎屋というイオンのようなショッピングセンターがあり、
何かを買う時は、いつも長崎屋に行っていた。
2月になると、チョコレート売り場が拡大されて、かなりの混雑になっていた。
私はその頃、
マサハル君のことは思い出さなくなっていた。
そのかわりに、
部活で見かける、
野球部の先輩が気になっていた。
私はソフトボール部に所属していて、レフトを守っていたので、
取り損ねたボールを拾いに野球部のグランドに行くと、
その先輩がボールを投げ返してくれることがあった。
名前はユーキ先輩と言った。
正直、ユーキ先輩に憧れているのは私だけではなかった。
同じ部活の何人もが、ユーキ先輩のファンだった。
その上、ユーキ先輩は別の意味で有名人だった。
我が校の応援団長とユーキ先輩は親友で、とても目立つグループにいたのだ。
私はユーキ先輩にチョコレートを渡したいな〜と考え始めていた。
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