三女ですが、数字の構成、一の位、十の位、百の位が理解できているかどうかという疑問の続き。
二年生なので、学校ではふた桁の足し算引き算、筆算に入りました。
宿題が分からないというので、一緒に考えてみたときのことです。
問題はふた桁引く一桁の引き算、筆算。
どこがわからないのかをたずねると、
「せんせーはこっちから借りてきて、こっちにまとめて、で、下に書けばいいんだって言ってたんだけど、ぜんぜん分かんないの」
ふむ。
通訳します。
つまり、筆算でも繰り下がりアリに入っていたわけなので、つまり、10の位からひとつ借りてきて・・・ってやつですね。
たとえば、
24-8=
とか。
筆算で書くと、
2 4
ー 8
____
こんな感じ?
これが、先生の説明によれば、
まず、4から8は引けません。
なので10を借りてきます。
2に斜線を引いて消して、1にします。
1 10
ー 8
_____
「それで、これをまとめるって言われたんだけど、分かんないの」
え~~~~っとね。
そりゃあ、ちょっと、肝心なことが抜けてるからわかんないよね。
まず、24て、10円が2枚と1円が4枚だよね?
で、絵を書きます。
⑩⑩ ①①①①
こっから、8円を引くわけ。
⑩⑩ ①①①①
①①①①①
①①①
4円から8円は引けないよね?
だから、となりの10円玉を一枚借りてきて・・・
バシャーん!!!て、くずすわけ。
10円玉をくずすと、1円が何枚になる?
「10枚だ」
①①①①①
①①①①①
⑩
①①①①①
①①①
これなら,引ける?
「うん!引ける!」
ってことで、そっからはいままでやってきたとおり、14ー8をして、下に6を書き、10の位は
「1から0を引いたら1だから~~~」
はい!終了。
繰り上がりもそうなんだけど、ここで肝心なのは隣の位から1枚借りてきて、くずす、というイメージ。このお金をくずすイメージが出来ないと、なにをしているのかさっぱりわからないのが、2年生ぐらいでは当たり前だと思います。
(具象的思考なんで)
ちなみに当然ながらこの前段階として、お金をくずしたり、まとめてもらったりする経験。
それと、10の位、100の位を、お金で理解させておくことが重要。
でもなぜか、小学校って10の勉強をするのにお金って使わないんだよね。
一年生の授業参観でも、よくある「算数セット」のキューブだったり、100玉そろばんだったり・・・
あれって、ほんと、わかりにくいとおもうんだけど・・・((>д<))
あと、棒を輪ゴムでまとめるとか、折り紙を10枚でまとめるとかも。
子供によっては、わざわざ全部数え直さないと10本あるのが納得いかない子とかもいるしね。
教材費もかかるわけだし。
おカネだったら、元手ゼロだわ。
しかも1万円札まであるので、あっというまに10000までの数まで理解終了だし。
さて、余談はともかく、三女に話をもどすと、ここでちゃんと先生のせつめいで納得できないと訴えてくれたのが幸いでした。低学年の算数で、もっとも重要な単元のひとつだと思います。
これ、納得できなくても、なにをしているのかちょっとわからない状態でも、先生の手順を丸覚えしてくり返し問題を解いて定着させてしまう子って、多いですから。
(経験談)
そういう子の特徴としては、桁が増えると分からない。繰り下がりの計算のなかに、繰り下がらなくてもいい計算が出てくると出来ない。足し算をしばらくやらないで引き算ばかりをしていると、足し算のやり方を忘れる、またその逆などなど。
あと、面白いもんだなあと思うのは、イメージがないままで筆算を書いたとき。
こういう状態になった時に・・・↓
1 10
ー 8
_____
一桁の部分の10、4、8という三つの数字の関係性が、まったく分からくなるらしいですよ。
2年生って、そんなもん。
(実際、これで三人娘の三人ともに、同じ場所で同じ現象が起こりました。たぶん、となりを消して、ひとつ少ない数字を書き、そして10を書いたら、さて、いままで何をしていたのか、何をすればいいのか忘れてる・・・よくあります。そういう時はたいがい、イメージができないまま、教わったやり方をなぞっているときが多い。)
まだ、話は続きます。