京都大学 吉田寮へ潜入 | 建物・温泉コレクション

京都大学 吉田寮へ潜入

京都大学周辺を散策し、目指したのは、、、、

吉田寮!

 

 

吉田寮といえば、京都大学から居住している学生相手に立ち退きの訴訟がされたという前代未聞の学生寮。

築110年。耐震もくそもあったもんじゃない、大きな災害があって学生になにかあった責任を負うのは大学、だから一旦出て、建て直させて〜ってことなんでしょうが、学生は頑固として立ち退かない。

 

建物は強烈に古びた木造です。

クッソボロ建物でしょうし、空調もないでしょう、何がそんなに魅力的なのか、、、そしてなぜ日本トップの頭脳がそんなクソボロ建物に魅せられるのか、、、、

 

いざ!

 

 

 

 

京大名物のタテカンこと立て看板が。

あれ、一時タテカン禁止になってなかったっけ?

 

 

 

 

出しては撤去を繰り返してた気がするが、、場所によってはOKなのか?ここ寮だしね。

 

 

 

 

ちょうど裁判直後だったもんで、タテカンの内容もなんとも物々しい雰囲気だったが、とりあえず行ってみる。

 

 

 

ぐふっ、、、

この正面奥の古めかしい建物こそ、吉田寮の玄関です。

すげーどんよりしてる空気。。。

んでもって手前に「勝った!」とは思えない恐ろしみの色彩で「勝訴」のタテカン。

 

 

 

 

しかし、、時代が止まってるなぁ・・笑

完全に昭和の学生運動の雰囲気ですね。

 

 

 

 

どうすればおどろおどろしさを出せるか、というのをわかっているデザインセンスはさすがです。

 

 

 

 

「入寮生活相談承ります」の看板が。

 

 

 

 

ちなみに、左の建物は西寮で、2015年に立てられた新しい建物です。

これは後から学生に聞きましたが、現在のご本尊(吉田寮)に似せて建物を作って欲しいという学生側の意見を十二分に取り入れたデザインとなっているそうです。(ご本尊とはマキシムが吉田寮に敬意を示した独自の表現であり、学生はそんなこと言ってません。あしからず)

 

 

 

 

学生集会所

 

 

 

 

 

西寮のトイレは、すべてがオールジェンダー仕様の個室とのこと。

エレベーターもあるがエアコンはないらしい。自分でつけるのはOKっぽい。てことは空調用の穴があるのかな。

 

実は私は大昔、京大生と付き合ってたことありまして。その子の住んでたアパートもエアコンなくて、もう夏は地獄すぎた。確か、月3万って言ってたな家賃。風呂もなかったがシャワー室があった。女人禁制だったがみんな彼女を連れ込んでたなw

 

 

はい、いよいよご本尊へ。

 

 

 

うぅ〜〜わ!

すっごい空気だ。これはもうものすごい世界観です。

 

 

ちょっとさすがに勇気がいるな。実際住んでる人がいるわけですし。

 

 

 

 

 

見学可能という文字を見て、いざ!

 

 

 

入りました。

 

 

 

予約もなく突然行ったにも関わらず、ちょっとしてから学生が一人来て案内してくれることに。

ありがたや。

 

で、撮影はNGです。やっぱ人が住んでいるので。

自分の家の中をいきなり知らない人に写真撮られるようなもんなので、ダメってことでした。

中がものすごい光景だったんで、めっちゃ撮りたかったんですが我慢しました。

 

が、やっぱ中を見せたい。

公式の動画より拝借。スクショしました。

 

 

※京大吉田寮公式サイトの動画よりスクショしました

 

※京大吉田寮公式サイトの動画よりスクショしました

 

※京大吉田寮公式サイトの動画よりスクショしました

 

 

まじですごくて。。。いかにも私の好きなクッソボロでほんっとに写真撮りたかった。。

 

で、めccccっちゃ廊下が長い。広い。なんじゃこりゃ。

それもそのはず、Gマップで上から見ると、Eの字になっててバカデカい建物だってことがわかったんですよね。正面のあの小さい入り口からは想像できん。↓

 

 

↑見ての通り、庭もめちゃくちゃ広いわけです。

 

で、庭の写真は撮らせてもらえました。

 

 

 

 

ぐうううう!

築110年んんん〜〜〜〜〜〜〜!くはーーーーー

 

 

 

 

この庭を通って向かいの棟へ行きましたね。

 

 

 

とにかく古い。マジで現役で10代20代の子が住む場所とは思えない代物です。

んでもって世界観がハンパないんで。

中は公式で動画で見れます。

 

 

 

 

 

 

 

庭に鶏がいました。

 

 

 

「卵食べるの?」って聞いたら「食べる」とのこと。

 

 

 

伊藤若冲が描くような立派な鶏がたくさんいた。

 

 

 

 

すんげーでしょ。

これ、木造の橋本遊郭が寒かったなんてもんじゃないくらいの寒さでは。。「めっちゃ寒い」とは学生も言ってました。

だし、夏の京都って殺人級の暑さですからね、これは相当なもんだな。

 

 

吉田寮、京大側が住んでる学生に出て行けと訴訟を起こしたわけですが、この裁判の結果、京都地裁は現在居住中の14人に対して入居の継続を認めたとあります。新規入寮はできないのでは??いまから募集できるもんなのか?

てか、大学側はこれも控訴してるので、、、いまから募集したところで?  

あ、、、新棟のほうか!と思いましたが、、、、

いただいた手作りパンフには「吉田寮に入寮しよう」とはっきりあったので、まだまだ諦めていないようです。

 

 

んでもって、吉田寮、「ちょっと建物見にきた」とは絶対に言えない空気でした。

向こうは裁判まで起こされて真剣に吉田寮を守ることについて考えてます。

私が「自分だったら新しい西寮がいいわ」って言ったらちょっと「むむ。。」って空気になったので、ひやかしで行くのは絶対だめだと確信しましたね。

 

あと食堂とかも案内してくれました。

学生の生活についてとか、色々細かく案内してくれました。

食堂にはDJブースやドラムセットなどもあり、かなり広くて薄暗くてクラブのようでもあり。「出会いの場」感がありました。

 

いただいた手作りパンフはなんと200Pを超える週刊誌のような分厚いもの。

これに目次とページ数つけただけでも相当な労力だと思いますね。

裁判のことも詳しく書いてあります。

 

 

↑パンフレットとは思えぬ分厚さ

 

 

 

寮の賃料は月額2500円。やっす!!!

親元離れたいけど一人暮らしできないって学生にはうってうけですよね。

 

しっかし建物は信じられないくらいボロ。自治なので住んでいる学生がすべてを握っているわけで、こういうとこに住むってことはそれなりに気持ちが強い人オンリーでしょうね。

女子もいるようです。

 

やっぱ、衛生面はかなり気になりました。畳とか腐ってんじゃないの?ってかなり恐怖を覚えましたw カビは生えてるような気がします、、、

この畳の上に布団を敷くとかちょっとないわ、とかw

 

んま、でも絶対に二度と経験できないし必ずこの建物はいずれなくなるので、いま住んでる人たちは貴重な経験ですよね。

ここに住めば友達には困らないし。毎日新鮮だと思います。確かに新しい西寮よりはるかに魅力的だと感じましたね。

 

 

以上でーす。

今回は撮影できなかったんで文字多め。