今日は体育の日です。これに合わせ、総務省が昨日「平成27年度体力・運動能力調査の結果」を公表しました。これによると、75~79歳男女の運動能力が過去最高を更新するなど、高齢者の運動能力が向上した一方、若い女性の運動離れの傾向も目立っているようです。
35~39歳女性では、握力や反復横跳びなど6項目を集計した合計点は平成10が37.70点だったのに対し、27年度では36.01点となり、「働く女性が増え、運動をする余裕がなくなってきているのでは」とスポーツ庁は分析しています。
健康のため一日一万歩歩くのがいいと言われたりしますが、これは時間に換算すると約1時間半(個人差はありますが)かかります。フルで仕事をし、家事もこなさなければならない女性にとっては1時間半もの時間を運動するために費やすことはとても難しいことだと思います。また、よく動く仕事をいているのなら良いのですが、PC操作などのデスクワークで座ったままの状態が続く人は、ますます身体を動かす機会が減ることに・・・。
運動不足は身体に様々な影響を及ぼします。基礎代謝の低下により太りやすくなり、更に生活習慣病のリスクが高くなったり、血行不良による肩こりや腰痛などの症状が現われたり、免疫力の低下により体調を崩しやすくなったり、自律神経の働きが抑えられ気持ちが不安定になったりと、心身ともに様々な不調が現われます。
また、骨・関節・筋肉などの運動機能が衰え、歩行や立ったり座ったりなどの日常生活に支障をきたし将来寝たきりになってしまう可能性のある状態、「ロコモティブシンドローム」になってしまう可能性もあります。今の生活習慣が老後を決めてしまうかもしれないのです。
運動をしたくても運動する時間がなかなかとれないのが実情だと思いますが、運動しないことの弊害を念頭に置き、日常生活の中でなるべく身体を動かせるよう工夫し、将来も心身共に健康で暮らせるようにしたいものです。








