私はきっと、多くのことを忘れてる。



忘れるなんてありえないだろうと思っていた当たり前のことを、ほとんど忘れている。








それは仕方が無いことなんだ。










でも絶対に忘れたくないことは、今でも覚えているよ。









あなたは忘れないと言ったけど、きっと忘れてしまったんじゃないのかな、と私は思う。




私は今でもその時の苦しさも含めて、鮮明に覚えているよ。






たぶん、きっと一生忘れない。


忘れられない。



いつか会えたら聞いてみよう。

覚えているかな?





でも覚えていてもいなくても、どっちでもいい。


私が覚えているのだから。








私たちはあの時、過去も捨て去って。

でも未来も見えなくて、その時だけの時間に存在していた。







幸せなのがあたりまえ。



美しいのがあたりまえ。





そんな世界!





私はいつも遠回り。




近道する時はたいてい失敗する。






遠回りして初めて健全な人間になれる気がする。


他の人たちが最初から本能みたいなもので解りきっている答えを、長い年月を経てやっと気付く。



そんな私。



価値観がわからないのかな






美しいものを。



これが美だと提示するのではなくて。





その人の中の美を喚起させられるものを。




美の琴線に触れることのできるものを。




それを。







そしてできるならば共有したい。







この人のお母さんになりたかった、そう思った人がいる。



お願いだから傷つかないでいて欲しい。




私が守ってあげるから。




もっと小さい頃から私が守ってあげられたらよかったのに。





そう思ってしまった。




恋愛感情だと思っていたし、きっとその一種なのだろうけれど。




もうどうにもこうにも、私の子宮のなかからでてきてほしかったと、切に思って、仕方がなかった。

そして好きになりすぎたのか、その人の人生を、小さいころもこれからも、何もかもずーっと見ていたかった。




そしてどんな形でもいいから、求められて、優しくされたかった。





だからその人のお母さんになりたかった。