工房作り | 暮らしを紡ぐ

暮らしを紡ぐ

コツコツと繰り返される毎日の暮らし。そんな中でも仕事や人との出会いや家族との時間を通して、確実に何か大切なものが紡がれていってるように思います。それが何かを探る旅はまだまだこれからも続いてゆきます・・・。

昨夜からマイが我が家へ泊まりに来た。新しい我が家と新しい街を見学に。


マイは本当に楽なお友達。友達が泊まりに来ているというのに、全く気を遣わないでいいから。

お互いそれぞれ気ままに読書をしたり、テレビを見たり、お菓子を食べたりしながら国立の静かな夜を過ごした。タコシ君はその間、一人もくもくと工房作りのためにお部屋の模様替えに夢中。そう、新しいオニジとヨシベの家に遊びに行って来たのだけど、ヨシベ専用の作業部屋があったのを見て、すっかり影響を受けたタコシ君。帰って来た途端に、イラストレーターで模様替えの計画を立て始めた。そして、それからせっせと二人で本棚を動かし、机を動かし・・・なかなかお仕事ムード漂うお部屋になりました。きっと、物づくりをする人にとっては、「自分だけの城」みたいなものが必要なんだろうな。多分、今夜中には「タコシの城」が完成するはず。


今日はマイと自転車二台で街を散策。

銀杏並木を走りながら、気になるお店に立ち寄っては、小金を消費する私達でありました。マイと一緒にニットの帽子を買った。それぞれの雰囲気に似合うやつ。

私は街を自転車で走るときに、耳がキンキンに冷たくなってしまうので、耳まですっぽりかぶれるインディアンみたいな帽子を購入。多分、私一人だとああいうチョイスは決してしないのだけど、マイの強い、そしてしつこい勧めにより思い切ってチャレンジすることにしました。


こないだタコシ君と散策してた時から気になっていた『書簡集』という名前のいい感じの喫茶店へ。

扉を開けると、そこには不思議な時間が流れていた。「ここは、この世じゃないんじゃ・・・」と思わせるような不思議な雰囲気。奥さんが一人で、その小さな店を切り盛りしている。

ランチを頼むと、一つ一つの素材を丁寧に冷蔵庫から取り出しながら、何とも言えない素敵な箸使いでお皿に盛り付けていく。その奥さんの盛り付ける姿が本当に美しかった。

珈琲はネルドリップで落としてくれたけど、その珈琲を淹れる音がたまりませんでした。お湯が静かに、ゆっくり注がれてゆく。そしてカップに一滴一滴と珈琲が落ちてゆく。

カウンターに並びながらも、マイとはほとんど喋らず、ポーッと奥さんの動きに見とれる。奥さんに最近引越してきたことなどを話しながら、近所のいい病院など街情報を教えていただく。

お昼はクラシックが店内に流れていたけれど、夜はマスター(ご主人さんらしいです)がカウンターに立って、ジャズを流して営業しているらしい。夜11時までやっているらしいので、今度はタコシ君と行って見ようと思う。


その後、マイは一人で美容院へ。知らない街で髪の毛を切るのはマイの趣味とも言っていい。

私は先に家に帰り、ご飯の仕度。

カラーリングもしてきたらしく、えらい長い時間経って、やっとさっきマイが帰ってきました。まったく、おもしろいやっちゃ。マイは、本当に自立行動のできる人。私はどんなに仲のいい人でも、四六時中一緒に居るとだんだんさすがに疲れてきて「そろそろ、いいかな」と思ってしまうのだけど、マイだけはどうやら例外らしいってことが改めて分かりました。ええ友達じゃ。