最後の晩餐 | 暮らしを紡ぐ

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コツコツと繰り返される毎日の暮らし。そんな中でも仕事や人との出会いや家族との時間を通して、確実に何か大切なものが紡がれていってるように思います。それが何かを探る旅はまだまだこれからも続いてゆきます・・・。

夕べは、オニジとヨシベが引越し前の最後の夜だった。夜遅くに押しかけ、「ここも今日で最後だねえ」なんて言いながら懐かしむ。そして、いつもながらの定番「人生の語りべ」を繰り広げ、深夜にお開きとなった。


とうとう今日が引越し当日となり、私とオトキチとハイジ(お母さんのことです)とで、掃除などを手伝いに行ってきた。荷物が全て運ばれた後の家は、ガラーンとしていて、オニジとヨシベがここへ引っ越して来たあの寒かった日のことを思い出した。もう、あれから4年の月日が経ったのかあ。あっという間に感じるけれど、その時間の中には、本当に色んな遣り取りがあったなあと思う。お互いを責め合ったり、認め合ったり・・・色んな遣り取りが。みんな、それぞれ少しづつだけど大人になったなあ、なんていうふうにも思う。

ガラーンとしたオウチで最後に家族並んで記念撮影した。


私とタコシ君の新しいオウチも、とうとう昨日ようやく決まったのでした。

いい物件を探し疲れ、歩き疲れていたところで出会った不動産屋さんが凄くよくって、そこで紹介された物件に即決だった。まるで、「kunel:」に出てきそうなレトロな味わい深いオウチです。そこに、私とタコシ君で、どんな色をつけていくかが、これからの楽しみなところ。国立の街で、また二人、イチから出直しの気分だ。


ハイジも「二人とも、急に引越しが決まっちゃって、あっちに、こっちに飛んでいっちゃう感じね。」と何だか寂しそうにつぶやいていた。オニジとヨシベが新居へ向かった後に、残されたガランドウの家を一生懸命箒ではわいたり、雑巾がけしたりしているハイジの姿を見て、「やっぱり、母親だなあ」と思った。