うちの商売は危険物取扱なのて、隣の隣がガソリンスタンドであるのとを、家族は嫌がっていたが、今年の初め頃には、物は全て運び出され、入り口にはトラロープか張られ、いつの間にか閉鎖していた。
ガソリンスタンドのあとは、どでかいマンションが建った。
最近まで足場が組まれ、職人たちがせっせと作っていたが、もう数日で完成しそうなくらい、きれいなエントランスができ、形になっている。
そういえば、いまはセブンイレブンがある、交差点の角も、わたしが小学生のときはお弁当屋さんがあった。
チェーン店ではないが、どこぞのチェーン店と似た名前のお弁当屋さんだったが、客足が減ったからかなんなのか、何年か前になくなってしまった。
時代が流れれば、変わっていくことが当たり前で、変化を止めることなんてできないけれど、年齢を重ねれば重ねる程、過去の美しさを忘れられなくなる。
ガソリンスタンドの店員の態度が悪いとか、事故を起こした時に、お詫びにも来なかったとか、いろんなことがあったけれど、あったものがなくなるというのは、なんとも物悲しい気分にさせる。