今回は原発に替わる「代替エネルギーへの可能性」について考察します

設置や発電コスト面については論じずに単純に代替可能なのか?
という部分だけで考察したいと思います

また、えむさんのブログも更新されましたので合わせて考察してください
http://kanashiminoiro.blogspot.com/2011/05/part2.html


◎風力発電による代替エネルギー案
asahi.comに以下のような記事がありました
「風力発電で原発40基分の発電可能 環境省試算」
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104210510.html

ぱっと見ると「すごいじゃん。これなら原発なんていらないね!」と錯覚します
しかし、この記事には風力発電の建設に対するバックボーンが抜けています
実は風力発電には広大な土地確保や様々な課題が残っているのです


◎風力発電の建設面積
原発1基分を風力発電に代替するとなるとその設置面積は・・・
山手線内側の面積の3.5倍程度(248平方キロメートル)の面積に
約4,000基の風車が必要になります
http://www.tepco.co.jp/nu/qa/qa01-j.html

原発40基分だと、風車4000基×40=160,000基の風車が必要になります
面積だと、248平方キロメートル×40=9,920平方キロメートルが必要になります
日本国土の総面積は377,930平方キロメートルですから
建設には国土面積の約2.6%の面積が必要となります
建設可能地や用地取得を考えると、さらに厳しい現実ではないかと思います

単純な例をあげると
160,000基÷47都道府県=約3400基となります
東京を例に挙げると23区+30市町村(離島を除く)合計53の区市町村になります
3400基÷53区市町村=41基
つまり、東京ならひとつの区市町村に41基の風車を建設することになります
首都圏は建設が難しいので、地方に建設負担してもらうことになるのでしょうか?

◎風力発電の建設工期
Wikipedia(風力発電)によると風車の工期は以下と明記されています
「50~100基程度の大規模なウインドファームでも1~2年ほどの例がある」
100基クラスの最短工期で1~2年ということらしいです
それでは原発1基分の風車4000基を来年夏までにどのくらい建設できるのでしょうか?

◎風力発電のデメリット
クリーンで安全な風力発電にもいくつかデメリットがあります
コストや工期や土地問題をクリアできたとします
残る問題は騒音です
2010年3月29日、環境省は愛知県田原市で風力発電設備から350m離れた住居内で160から200Hzを特徴とする騒音と低周波音が測定され、愛媛県伊方町では約210mと240m離れた2つの住居内もでそれぞれ31.5Hzと160から200Hzが測定されたと発表した
同年10月7日には「騒音・低周波音の実態把握調査」を発表し、出力20kWを越える40都道府県の186事業者からアンケート結果を得て、苦情継続25件、苦情終結39件、計64か所で騒音や低周波音の苦情があったと発表した。苦情継続25件のうち風力発電施設から至近の住宅までの距離300mから400m未満で8件、200m超300m未満、500m超600m未満、700m超800m未満でそれぞれ4か所、計12か所であった(Wikipedia「風力発電」より)

風車から700m離れていても苦情がでます
日本の国土にそんなに余裕がある場所が何処にあるのでしょうか?
どんな電力でも完璧なものは存在しないといえます


以上により考察すると
1)今後、20年以上原子力を止めて貧乏に耐える
2)個人用地を国に差し出して風力発電建設用地にあてる
3)騒音の苦渋を一生耐え忍ぶ
これらを国民全部が了承すれば風力発電への代替エネルギー転換は可能と思います
さすがお役所の「机上の空論」と思ってしまいます


PS.九州電力は玄海原発を月内にも再稼働させるみたいですね
「玄海原発が月内にも再稼働」
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819891E2E4E2E0948DE2E4E2E7E0E2E3E393918B88E2E2


エネルギーに対する考察の2回目です

まずは国内の原発についての情報をまとめてみました
現在日本国内には54基の原発が存在しています

詳細は以下となります
・泊・・・3基/定期検査で1基停止
・東通・・・1基/定期検査で1基停止
・女川・・・3基/震災で3基停止
・福島第一・・・6基/震災で6基停止
・福島第二・・・4基/震災で4基停止
・東海第二・・・1基/震災で1基停止
・柏崎刈羽・・・7基/定期検査で3基停止
・志賀・・・2基/定期検査で2基停止
・敦賀・・・2基/定期検査で2基停止
・美浜・・・3基/定期検査で1基停止
・大飯・・・4基/定期検査で1基停止
・高浜・・・4基/定期検査で1基停止
・浜岡・・・3基/定期検査で1基停止
・島根・・・2基/定期検査で1基停止
・伊方・・・3基/定期検査で1基停止
・玄海・・・4基/定期検査で2基停止
・川内・・・2基


震災の影響で14基が停止していて、17基が定期検査で停止しているため
現在稼働中の原発は23基だけです
しかも年内に定期検査のため14基が停止予定です
原発は13ヶ月に1度定期検査をおこないます
皆さんは原発の定期検査の事を知っていたでしょうか?
http://www.fepc.or.jp/present/safety/kensa/teikikensa/sw_index_02/index.html


震災前、原発は国内電力の約10000KWの30%の3000KWをまかなっていました
でも現在は、震災で停止で23基しかなく2100KW分しか稼動できません
だから総電力量の約9%の900KW分が足りないのです
もちろん50HZと60HZ問題もあるのでそんなに単純ではありません

もし浜岡が停止し、現在の原発反対の風潮が長引き再稼動できないとすると
今年度は、23基-2基(浜岡)-14基(定期検査)=7基となり
そして来年の夏にはすべての原発が止まってしまします

つまり原発電力の3000KWを来年の夏までに確保しなければいけないのです
脱原発派の方たちはこの現実を知っているのでしょうか?

確かに火力発電によって電力は確保できます
原発の放射能は怖いけど、火力発電増加によるCO2増加による地球温暖化や
大気汚染は怖くないのでしょうか?
悠長にエネルギー転換をしていくという余裕などないのですよ


原発推進派や反対派も現状の原発の理解が乏しいので
上記をを参考に日本の今後を考察してほしいと思います


Twitterフォロワーの「えむ」さんとエネルギーについての
有意義な討論ができそうなのでブログを立ち上げました。
端的にいうと今世間でテーマになっている原発のあり方についてです。

どちらが正しいというわけではなく、これを機会にエネルギーについての
今後のあり方を考えて頂ければと思います。
えむさんの「理想論」
http://kanashiminoiro.blogspot.com/2011/05/blog-post_2383.html
えむさんの「現実論Part1」
http://kanashiminoiro.blogspot.com/2011/05/part1.html

原発が安全かどうかは学者や研究者によって多種多様の意見があるので
どれが正しくて、どれが間違いという事は考えないことにします。
原発が危険な事は確かだけど、どのくらいのリクスがあるか?
という点だけの論議だからです。

つまりミクロ的に「原発が危険」というのは確かですが
世界には他にも危険な事象がたくさんあるからです。
そのためマクロ的な観点からエネルギーについて考えていきたいと思います

エネルギーの危険な事象を挙げるとすれば、火力発電所による大気汚染です
もちろん自動車の排ガスもこれに含まれます

今回、原発の代替として火力発電所が稼動しています。
アメリカの交通事故死は年間4万人強、大気汚染による死亡者は7万人を数える。
7万人というのは乳ガンと前立腺ガンの合計死亡者数に匹敵します
http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/ecoeconomyupdate2002-13.html

現在は原発に代替できるエネルギーは火力発電しかなく
現在ある火力発電所をフル活動しても日本全部のエネルギー消費を賄うことができません。

日本の30%は原発の電力です
10%は石炭を燃やして、10%は省エネと節電、残りの10%は経済の衰退でカバーすれば可能です。
そして火力発電所はCO2を増加させ、将来的に宇宙からの放射線を増大させます。
今話題の再生可能エネルギーは今後10年以上先でなければ
原発の代替エネルギーにはならないでしょう。


私の考える選択肢は2つです
1)経済を縮小させ貧乏に耐え、すべての原発を廃止する。
 極端な言い方で言えば共産主義として日本を再出発し、
 国家支配下の元でエネルギー管理をしていく
 さらに配給制として国民全部の生活の安定安全をはかるということ。
 もしくは江戸時代までのように鎖国してもOKなように
 自給自足の生活に戻ることです
2)現状の原発の安全性を強化し、次世代エネルギー開発をする
 現在の原発をM9でも耐えられる免震構造・津波対策・電源管理を徹底する
 そしてより優れた原子炉(ウラン燃料ではなくトリウム燃料を使う原子炉や、
 地下深部で稼働する原子炉など)を平行で開発していく

現在の火力発電は将来的に枯渇する資源であります
確かに原子力発電は危険性があるのも事実
再生可能エネルギーでは世界の電力をまかなえないのも事実

現在の原発を停止させれば経済は回らなくなる
企業は海外に逃げ、雇用はさらに悪化し、企業も衰退してしまうでしょう
優秀な人材は海外企業に流失し、国家予算も減少していく

震災前でも膨れ上がった膨大な累積債務があるのに、
今後、経済が回らなければ国民の1/4が老人大国の生活保障などできるはずもない


単純に皆さんに尋ねます
原発という安全を得る代わりに家計費が30%近く縮小され
ひ孫以上先までその貧乏な生活を子孫に強いていくことができますか?

それよりも経済を少しでも回復させ、原発の安全対策に全力を投じ
原発に変わる安全で効率のいい新エネルギー開発に予算を投じませんか?



以上私の考察です