よくやくトマトに蕾がつき始めました。
そろそろ定植の準備をするとします。
この畑では毎年毎年、青枯病に全滅させられています。
いつもは平均30株程度植えていますけど、青枯病対策に90株ほど植えたこともあります。
しかし、田んぼの草退治をしながらトマトのお世話をするなんてちょっとしんどいです。
それが実を結べばいいのですが、最終的に今頃の時期になると枯れ始めます。
▼青枯病は本当に厄介です。
さぁ!これから収穫を開始するぞ〜♪
と、思ったらこの有様・・・
過去の青枯病発生時期は以下の通りです。
2009年は6月25日
2010年は6月14日
2011年はイタリアントマトを栽培(青枯病は発生せず)
2012年は7月15日
2013年が8月1日
2014年は7月2日(2本のみ)
2015年はこの畑でトマトを栽培せず
2016年は1株のみ発病
2016年以降は記録をつけていません。
ちなみに、2016年はなぜ発病しなかったのかというと、
シルバーマルチに稲わらを敷いていたから地温の急上昇を抑えてくれたから?
そんなあやふやな憶測で、決定的な青枯病対策にはなっていません。
ニラとの混植、早生栽培なども試しましたがダメ。
そこで、今年のいつだったか、有力な青枯病対策情報を入手しました。
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nias/072039.html
https://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nias/2016/nias16_s21.html
ここにはアミノ酸を吸収したトマト苗は青枯病を顕著に抑えられると書かれています。
▼ということで、購入しておいたL-ヒスチジンを使って育苗の仕上げをしたいと思います。
とは言っても、濃度とか、その辺のことは書かれていないのでどうするか・・・?
とりあえず、効率的にトマトにL-ヒスチジン溶液を吸い上げてもらう方法を考えます。
▼水をあげるのを控えて一度トマトを萎れさせます。
物理的に考えてば水分が満ち溢れているトマトの苗よりも、
萎れて水分がなくなっている(欲している)トマトが水をよく吸うと思います。
農研機構の実験では根鉢のまんま植え付けていましたが、今回は永田農法をヒントにして根鉢を崩し、
ポットの育苗用土を取り除いてみることにしました。
▼根がすごく長いです。
根が長い方が水分をよく吸ってくれそうですが、ここは根を半分切り落とします。
▼カットしました。
こうすることにより、液体肥料を効率よく吸ってくれる毛細根が発達してくれます。
しかし、農研機構の行った2日の処理では根っこが伸びるはずもなく・・・
もう少し日数をかけてみることにします。
▼L-ヒスチジンのカプセルをバラしてみます。
すると・・・
▼なんと!中には怪しい白い粉が!?
粒子がとても細かいです。
▼適当に水を入れたミキサーにL-ヒスチジンを入れてガーッと回します。
30秒くらい回してみました。
▼すっかり溶けてくれています。
これをポリ樽に移してトマト苗を漬け込みます。
▼準備完了。
トマト苗の根っこがひたひたに浸かるように水を追加してL-ヒスチジン溶液を吸ってもらいます。
ちなみに、トマトの品種は耐病性皆無のポンデローザです。
昔ながらの青臭くって美味しいトマトです。
久しぶりに実験めいたことをしてワクワクしました♪
ということで、畑の準備に取り掛かります。
青枯病の魔の手から逃れてくれますように。m(_ _)m