健康な苗を育てたい!それにはまず薄まき。
今までもそんな考えで育苗をしてきましたが、均等な間隔で種もみを播くのはなかなか難しい。
そして画期的(!?)な方法を思いつきました。
それは冒頭の写真のような凹凸のあるクリスタルカットの育苗箱にまず種もみをセットしてから覆土するというもの。
これならほぼ完璧に等間隔に1枚の苗箱あたり40gのは種が出来ました。
できれば種もみの胚芽の位置を同じ向きに揃えるとなおのこと正確に等間隔になりますが、そこまで時間はかけられません。
▼余裕のある隙間で苗もイキイキでした。
しかし、田植機を使って植える場合にとても問題があり、苗の茎の部分を田植機の爪でつかむので折れてしまいました。
これでは初期生育が悪くなり初期のデッキブラシ除草なども遅れることになります。
▼ということで、種まき機を使うことにしました。
これがあると楽に短時間に籾まきできるのですが、問題は1枚当たりの播種量。
ご近所の農家さんが使っている「みくに式」は昔のもので播種量の微調整ができません。
よく調べてみたら今は播種量の微調整ができるそうなので早速購入。
▼大きな歯車から小さな歯車に交換します。
昔のタイプは歯車の大きなものを標準装備。
小さな歯車に交換すると薄く播種できるようです。
▼そしてブラシの位置を調整してさらに微調整ができるようになっていました。
乾いた種もみで微調整が済んだら本番前にどれだけの播種量なのか確認してみます。
▼さて・・・どうでしょう?
▼2回通して93gでした。
これならまずまずといったところです。
▼床土には無肥料の焼土を使います。
毎年これを使っています。
▼こんな感じになりました。
隙間を手で微調整して覆土しますが、その前に養分を与えます。
▼それにしても陽気で一気に発芽が進んでしまってしまいました。
過去にもこんなになったことがあります。なかなかタイミングよくいきません。
▼使用する養分はこれ。
1年前に買っておいたボカシです。
さらに熟成されていると思います。
▼籾殻とかオカラなどが主成分
1枚当たり260gで40日追肥不要とのことですが、薄まきで25日くらいで田植えするので少し少なめにします。
への字型稲作では青々とした苗はあまり向かないようですし。
▼苗箱1枚当たり240gを使用することにしました。
それにしても匂いが強烈です・・・
乾いているのにこんな臭い肥料は初めてかも・・・。
▼これも播種機を使ってまきました。
肥料と発芽した種もみが直に触れるのでちょっと障害が出るかもです。
でも、昨年もこのように発酵菜種粕を使いましたが特に問題はなかったので大丈夫だと思います。
▼その上から覆土して完了。
いつもは同じ枚数で2日以上かかっていましたが、1日で終わりました。
文明の利器ってやっぱりすごい。
▼シルバーポリトウをかぶせて発芽するまで置いておきます。
お次はキヌヒカリの播種です。
そして超レアな晩生の品種2種類の育苗です。
※ササシグレの播種は4月21日でした。