土鍋ご飯を極めたい│その1 | 自然派で行こう♪

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自然な農法での安全な米・野菜作りをしています。
釣りと料理と自家製素材を使った味噌作りもしています。

17年使った炊飯器が壊れてからはや一週間。

数ある調理家電の中でも炊飯器ほどハズレに当たって悲しいものはないと思うのです。
 
それは何故ならせっかく頑張ってお米を作ってもそれが美味しくいただけないからです。
 
なので、次の炊飯器購入にあたって、とても慎重になっています。
 
しかし、炊飯器がないとマニュアル炊飯になりますので、ちょっとだけ手間がかかります。
 
同じ手間がかかるなら、美味しいご飯を炊けるようになりたいものです。
 
味噌作り、麹作り、いろいろしてきましたがそれは経験したことのない作業。
 
それに比べ、炊飯はある意味出来て当たり前の作業であるわけです。
 
いずれ電気炊飯器を買うとしても、今この機会に土鍋ご飯を美味しく炊けるようになっていよう。
 
遠路はるばる遊びに来てくれたお客さんに自家製の自然栽培米を土鍋ご飯で・・・。
 
これこそ究極のおもてなしではないでしょうか?
 
というわけで、オール電化の我が家なのでカセットコンロと炊飯土鍋を使って美味しいご飯を目指します。^^
 
 
 
ご飯を美味しく炊くには幾つかの要素があると思います。
 
1.美味しいお米の搗きたてを使うこと。(割れ米なども取り除くこと)
 
2.お米の研ぎ方
 
3.お米の種類や季節に合わせた浸水時間にすること。
 
4.土鍋や羽釜を直火で炊くこと。
 
5.鍋に合わせた火力や炊飯時間と蒸らし時間の調節。
 
以上の作業を完璧に出来れば感動するほどの美味しいご飯が炊けるはず?
 
 
▼これは私が使っている炊飯土鍋の説明書き。
 
今回は3合のお米を炊いてみるとします。
 
土鍋で炊飯するにあたって、いろんな飯炊きプロの炊き方も調べてみました。
 
今まではこの土鍋の炊飯方法で炊いていましたが、びっくりするほどの味にはならなかったからです。
 
そこで今までとは少々違うやり方で炊いてみるとします。
 
使用するお米は自家製のササシグレです。
 
 
 
お米の研ぎ方は、お米の上から水を注ぎ入れるのではなく、
 
金ザルにお米を入れ、水を張ったボウルにつけて軽くかき混ぜてすぐにボウルから引き上げる。
 
お米の吸水は一番最初に水に浸かった時がもっとも多いそうです。
 
米ぬかの臭みを吸わないためにも最初はササっと洗って引き上げるといいようです。
 
 
▼あとは水を捨てて軽く研いで水に浸して1時間半。
 
今回調べていくうちに一番疑問に思ったのは水分量です。
 
今までならお米を研いで必要な水分量を加えて、浸水させて炊飯していました。
 
しかし、世の飯炊き名人の多くは浸水させた後、ザルにあげて水を切ってから水を加えるそうです。
 
それじゃ、毎回同じ水分量で炊くのは難しくないですか?
 
ザルにあげて長い間放置しておくとお米が割れたりして良くないそうなので、ザルを振って水を切ることにしました。
 
 
▼水を吸って真っ白になったお米。
 
品種によっても様々ですが、およそ2時間で水を吸わなくなるそうです。
 
イセヒカリなどの硬質米も浸水時間の目安は色の白さで判断するといいのかな?
 
白くなる=もうこれ以上は水は吸えません。ということでしょうし。
 
 
▼加える水は600ccです。
 
たいていのサイトにはお米3合に対して水は600cc〜650cc程度と書かれています。
 
水切り不足でお米に水が残っているかも知れませんので600ccの水を加えてみました。
 
 
▼さて、いよいよ火にかけます。
 
この炊飯土鍋の説明書きには中火にかける様になっています。
 
今までその方法でやってきましたが、一つの疑問が私の中にはありました。
 
それは、強い火力で炊くとご飯は美味しくなる。とよく言われているからです。
 
というわけで、最大の火力にして火から少し距離を離して炊いてみることにしました。
 
強火の遠火・・・という感じにしてみます。
 
火にかけて沸騰するまでの時間は10分が適切と言われています。
 
それ以上火にかけるとベッチャリしたお米になる様です。
 
また、あまりに時間が短くてもお米のデンプンがα化せずに甘みのないご飯になるそうです。
 
残念ながら沸騰し始めたのは火にかけて12分ほど経ってから・・・
 
もう少し火に近づけるか、火力の強いカセットコンロを使うほうが良いのかもしれません。
 
▼沸騰したら弱火にしてみました。
 
土鍋なので蓄熱しているし、蛍火でもいい様ですが、距離を離しているので弱火で10分。
 
湯気の量が少なくなり、チリチリという音が聞こえてきたら一気に火を強めて数秒後に消火。
 
 
▼さて、中の様子を見てみます。
 
外蓋をあけ・・・中蓋をとると・・・
 
 
▼とてもいい香りが湯気とともに舞い上がりました〜〜♪
 
これは絶対に美味しいはず♪
 
▼中ぶたをとって、布巾をかぶせて外ぶたをして15分蒸らします。
 
本日は昨日までに比べて少しだけ暖かいです。
 
しかし、できるだけ温度を下げない様に工夫してみます。
 
 
▼タオルをかぶせてその上から厚手のフリースをかぶせました。
 
これでかなり保温効果は上がるはず♪
 
 
▼15分経ったのでいよいよ試食です。
 
蓋を開け・・・
 
 
▼布巾をとると・・・
 
とてもおいしそうなご飯が〜〜♪
 
今までの炊き方よりもずっと甘く感じます。
 
でも、少し柔らかいです。
 
その原因は沸騰までの時間のかけすぎでしょうか?それとも加える水が多かったからでしょうか?
 
今後も土鍋炊飯を繰り返してその辺りを解明していきたいと思います。
 
 
▼今回もっとも感動したのはご飯よりもおこげ。
 
ご飯も美味しかったですが、このおこげは電気釜のおこげとは全く別物です。
 
搗き立てのお餅を炭火で焼いた様なそんな香ばしさとサックリ・モッチリとした食感。
 
醤油をかけていただきましたが、こんなに美味しいおこげは今まで食べたことがありません。
 
電気炊飯器は勿論、子どもの頃に食べた実家のかまど+羽釜のご飯って朝5時に炊き上がるんです。
 
祖父や祖母がまず食べて、私達が寝床からノコノコ起きてきた頃にはご飯もおこげもすっかり冷めていましたから。^^;
 
 
 
 
次こそはびっくりするほど美味しい土鍋ご飯を炊きたいと思います。
 
いつか、ガス火の限界まで美味しく炊ける様になれば、次は薪で炊く羽釜のご飯に挑戦したいものです。
 
 
今回の炊飯手順(私自身の忘備録)
お米を研ぐ→1時間半浸水→ザルにあげて水を切る→3合に対して600ccの水を加える→最大火力の遠火で炊飯開始→沸騰してから10分間弱火→火を止めて15分蒸らし。
 
たかが炊飯、されど炊飯、炊飯って本当に楽しくて奥が深いですね。