米米交換2016 その4 - はるはるさんの「きぬむすめ」 | 自然派で行こう♪

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大雨続き、台風直撃、当地方は稲作受難の2016年でした、

しかし、品種によってはそんな事などどこ吹く風かのように倒伏もせず、穂発芽もしない稲もあります。

 

海からの台風直撃が多い和歌山県の奨励水稲品種としてはやはり倒伏しない稲が多いようです。

 

県の奨励品種の中ではその代表が、キヌヒカリ。

 

当県奨励のコシヒカリがバッタバッタと倒れるなか、台風でもビクともしない品種です。

 

私は来年もササシグレの自然栽培をしたいですが、半分の面積を減農薬栽培しようと思っています。

 

圃場の全面積を無農薬栽培していると体が持たないし、時間が足りないからです。

 

減農薬栽培したお米はJAに安価で出荷します。

 

しかし、JA出荷するとなれば県の奨励品種でないといけません。

 

そこで私が来年栽培する品種の候補に上がったのが「キヌヒカリ」と「きぬむすめ」です。

 

「きぬむすめ」は「キヌヒカリ」と「祭り晴」の交配種です。

 

その品種を自然農仲間のはるはるさんが今年栽培されました。

 

台風一過でも冒頭の写真のようにシャキンとしていました。

 

 

 

 

 

 

はるはるさんとは隣町に住んでいらっしゃる元ブロガーの主婦さん。

 

残念ながら2年前にブログから引退されましたが、

 

ご家族のため、自分のために「安心安全」を念頭においた自然な農業は今もされています。

 

まだ小さなかわいいお子さんが3人いらっしゃって育児、家事、そのうえ、OLもされながらの稲作。

 

育児と家事って想像以上に大変でしょうし、農薬を使わない稲作は本当に過酷。

 

ですから、正直なところ信じられない行為をされておいでです。

 

 

▼田植えは手植え。

 

田植えはご家族の皆様でされたようです。

 

 

▼田植えからの除草ははるはるさんの手作業。

 

ブロ友のいそりんさんの記事を参考にこのようなチェーン除草機を作成しての除草。

 

チェーン除草は初期だけで、草が大きくなれば手作業での草退治。

 

田の草退治は時間が限られ、本当に骨が折れる作業だけに、大変だったと思います。

 

その後は収穫目前になって、台風、大雨のオンパレード。

 

品種によりますが、稲は実ってくると水に濡れ続けると稲穂の状態で発芽します。

 

 

▼しかし、このきぬむすめは高気温の9月の雨に濡れ続けても穂発芽していません。

 

※時折はるはるさんの田んぼの状態が気になってこっそり訪問して撮影していました。^^

 

今年は近所の農家さんも大雨や倒伏による穂発芽で悩まされましたけど、これはすごい。

 

それに、この「福岡正信さんのハッピーヒル」さながらにたわわに実った稲穂♪

 

これは9月27日の様子です。

 

それから2ヶ月近く経った先日、

 

この無肥料無農薬の自然栽培きぬむすめを栽培者のはるはるさんが私の自宅まで届けて下さいました。

 

 

▼お届けくださったのは6合のきぬむすめ。

 

それをブロ友のいそりんさんと私で3合づつ分けます。

 

はるはるさんにも、いそりんさんのコシヒカリを3合お渡ししておきました。

 

その時に一緒に届けてくださったのが、申年の自然栽培南高梅の白干梅。

 

縁起物で超高価な申年の梅、しかも自然栽培・・・買うとびっくり価格ですよ。

 

私は昨今流行りの甘い梅干よりも昔ながらのすっぱい梅干しが大好きなのでいただくのがとても楽しみです。

 

 

▼精米されたきぬむすめはアップで見るとこんな感じ。

 

粒の大きさは大きくもなく小さくもなく中くらい。

 

幅と高さのある米粒でとても理想的な米粒です。

 

実は見た目のよくないと思える米粒をはるはるさんが1粒づつ選別してくださったとの事。

 

 

▼2時間水に浸して炊きました。

 

炊き上がりの見た目はまさに銀しゃり♪

 

そして香りがすごく良いです。

 

しゃもじで茶碗によそった感じでは、少し柔らかめで予想以上にもちもちしている感じがします。

 

きぬむすめは見た目の良さに定評があるようですが、本当に素晴らしいと思います。

 

 

▼本日の朝食のおかずは大好物のからし菜の漬物。

 

ようやく今年も漬物にありつけました〜。^^

う〜〜ん♪ツーンとくる感じ。最高です♪

 

さて、いただくとしますか〜♪

 

 

▼からし菜と鰹節をご飯にのせて〜〜♪

 

いただきます♪

 

なんとも言えない清々しいひとくち目♪

 

それはキヌヒカリをさらに上品にして、ほどよい甘みがある、そんな感じの味と口当たり。

 

このあっさり感・・・どことなくササニシキっぽく感じます。

 

コシヒカリが水稲最上級の品種という一般的な見解がありますが、それは地域によりけり。

 

和歌山ではなかなかコシヒカリを立派に育てるのは難しい。

 

もともと気温が高い紀南地方沿岸部で、そのうえここ数年の温暖化。

 

なので地域地域に適した品種を育てるほうが美しくて美味しいお米になるのだと感じます。

 

あとは栽培方法と圃場の土質や水質で味が変わるのでしょうね。

 

すごいな!と感じたのは今年は昨年よりもはるはるさんの圃場に草が多かったのに、

 

無肥料栽培2年目で前年育てられていたキヌヒカリよりも多収だったということ。

 

なんと反収は7俵あまりあったそうです。

 

この品種、かなりいいんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

はるはるさん、ごちそうさまでした。^^はるはるさんの自然栽培きぬむすめ、格別に美味しいです。

 

来年は自然栽培はササシグレ。減農薬栽培はきぬむすめに決定です♪