来年の減農薬栽培の品種で悩む。(再追記あり) | 自然派で行こう♪

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今日は久しぶりに晴れました。

 

午前中だけですけど、久々に青い空に出会った気がします。

 

今年は本当に異常なまでの雨の多さですね。

 

さて、来年は無農薬自然栽培でササシグレを作る予定にしていますが、無農薬栽培は疲れます。

 

時間には限りがあり、体力にも限界もあります。

 

どんどん大きくなる水田雑草を封じることができないと周囲に迷惑をかけます。

 

というわけで、来年は2.5反の栽培面積のうち、1.5反は減農薬栽培に転換することにしました。

 

窒素肥料は使わず、農薬散布もしない予定です。

 

水田除草剤だけ使います。使いたくないのはやまやまですが使わざるを得ません。

 

栽培する品種も出来る限り気苦労の少ない品種にしようと思います。

 

食味は品種の特性もありますが、栽培方法で大きく味が変わります。

 

コシヒカリは倒伏しやすいので却下。

 

年々酷くなる異常気象。

 

特に9月は秋雨前線の停滞期間が長くなり、台風も頻発。

 

なので、倒れにくい稲を育てようと思います。

 

さらに、雨が続いても穂発芽しにくい品種の方が気苦労が少なくて済みます。

 

 

 

▼これは和歌山県の水稲奨励品種の特性表。

 

 

倒伏に強いのはイクヒカリ、ミネアサヒ、日本晴、きぬむすめ

 

その中で穂発芽しにくいのはイクヒカリで、続いてミネアサヒ、日本晴、きぬむすめ

 

トータルで考えるとイクヒカリですが、もちもちしすぎる低アミロース米は好みではありません。

 

それに体への負担の事も考えると低アミロース 品種は却下です。

 

悩んだ挙句、「きぬむすめ」にしました。

 

それは自然農仲間で元アメブロブロガーのはるはるさんが今年からきぬむすめを育て始められたからです。

 

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「日本晴」と比較しての「きぬむすめ」の特性

 

1)早晩性 出穂期は1~3日遅く、成熟期は同等~2日 遅い。

 

2)草姿、草型 稈長は同等~やや長く、穂長はやや短い。草型は同様の中間型だが、穂数はやや少ない。

 

3)収量性 千粒重はやや軽いが、着粒密度が高く収量は 同等である。

 

4)玄米特性、食味 ・心白粒等を多少生じるが光沢があり、玄米の外 観品質は優れる。 ・飯米は光沢があり外観が良く、食味は「日本晴」より優れ、「ヒノヒカリ」と同等以上で ある。

 

5)病害、障害抵抗性 ・耐倒伏性は同程度で強い。 ・葉いもちおよび穂いもちに対する抵抗性は同等の「中」。 ・白葉枯病耐病性は「やや弱」。 ・縞葉枯病に対する抵抗性は持たない。 ・穂発芽性は同程度の「やや難」。

 

 

栽培上の留意点

いもち病に対する抵抗性は「中」であるので、 薬剤の育苗箱施用などの防除を行う。縞葉枯病に 対しては罹病性、白葉枯病に対する抵抗性は「や や弱」であるので常発地での栽培は避ける。倒伏 には強いが良質米生産上、多肥栽培はしない。特に、着粒密度が高いため幼穂分化期までの肥料過多は籾数を過剰にし、登熟を低下させる危険があ る。

 

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▼はるはる水田のきぬむすめ

 

台風でも倒れる事なく無事。

 

 

▼長雨でも穂発芽もしていません。

 

しかし、ビッシリとモミが付いています。

 

まるでハッピーヒルのような稲穂。

 

倒れなくて、穂発芽しなくて、食味がよければ万々歳。

 

これで来年は頑張った苦労がほぼ確実に報われるかな?

 

その分、1反しか栽培しない無農薬ササシグレに労力を注ぎこめます。

 

 

 

「結局は栽培面積の半分以上で除草剤を使うのかよ!根性なしめ・・・」

 

と、思わないでくださいね。

 

1人で余裕を持って無農薬栽培できる私の限界は1反くらいのものです。

 

除草しないといけない時期に仕事が忙しくなったらそのツケは自分に返ってきます。

 

限界を打ち破りたいけど、少しばかりの余裕を持って栽培するのが肝心です。

 

独りよがりの無農薬栽培で周囲の人や身内、お米を買ってくださる方に迷惑をかけたくないのです。

 

 

ここから追記

 

 

「きぬむすめ」は「キヌヒカリ」と「祭り晴」の交配で作られた品種です。「祭り晴」にはモンサント社と愛知県農業試験所が開発した遺伝子組み換え水稲品種の「祭り晴」が存在しているとの情報が現在でもネット上で流れていますが、愛知県農業総合試験場に電話で確認をとりましたところ、「祭り晴」の遺伝子組み換え化計画は中止になり、現在にも過去にも流通はしていないとのことです。「きぬむすめ」についても遺伝子組み換えのDNAを受け継いでいるわけではありません。