やっと台風16号が通り過ぎました。
まともにやってきた台風16号。
台風通過前後は家にいても田んぼが気になって仕方ない・・・
停電で何もできず、自宅の二階の窓から外を眺めることくらいしか出来ない。
ぼんやり外を眺めていると1枚の波トタンが暴風に乗って私の水田の方にすっ飛んで行くではありませんか・・・。
危険とはわかっていても(暴風の中なのでヘルメットをかぶって)田んぼに行ってみました。
すると・・・
▼やはりトタンが田んぼに落下していました。
幸い人身事故にはつながらなかったけど、近くには近所のおばちゃんがいてました。
本当に当たらなくてよかった。
トタンをどかそうとするも、風がすごくて大暴れする・・・
軍手してくればよかった・・・下手すれば手を切っていましたね。^^;
トタンを撤去して田んぼの見回り。
▼午後3時くらいの様子。
べったり寝ています。でも、稲穂は地面?水面?にはついてません。
▼収穫間近のこちらも♪
これなら稲刈りも手間がかからないと思います。
▼しかし・・・
ここは風が複雑な流れをしたようです。
風と風が当たって稲が株元から倒されています。
これは・・・稲穂も水面に浸っています。
▼まだまだ青いのに・・・明日は早朝から起こさないと。
下手すると半分くらいは穂発芽してダメになるかもしれませんね・・・
自然相手にしていると本当に大変。
大規模な米農家さんなら一大事です。
何千万からの借金をしてコンバインとかトラクターや設備を購入し、倉庫なども建てる。
それは米を売って借金を返済しないとならない。
自分のような極力少ない経費で平和に稲作をしているのとわけが違う。
だから美しいお米にするために最低限の農薬も使うし、土壌改良もする。
本当に大変な苦労をなくしてお米は市場に流通しません。
なのに、なんでこんなにお米って安いんでしょうね・・・。
せめて苦労に見合う米価格になるようになってほしいです。
きっと大手量販店がお米を安売りしすぎるのが原因。価格競争ほどくだらない競争はないと思います。
このままでは日本から田んぼがどんどんどんどん少なくなるような気がします。
そうなってからではもう遅いんです・・・きっと。
米離れは食料植民地の最短コース。
国内の圃場が減れば減るほど不自由で悲しい未来が待っているはず。
▼風になぎ倒される稲の様子を見ているとそんな事が頭に浮かんで消えませんでした。
自然を相手にするって楽しくて平和そうだけど、いざとなれば自然ほど怖いものはないですね。