
こちらは手で田植えした田んぼです。
田植えする場所をデッキブラシで除草しながらの田植えは本当に抑草効果は抜群でした。
先週にようやく最初の除草作業をしましたが、7畝の田んぼですが3時間で大きな草の除草を終えました。
この田んぼは水持ちもよく、2週間に1度の灌漑でも十分でしたが、数日ぶりに来てみると・・・
▼あ!水が全くない!

私の栽培方法では慣行栽培のように中干しはしません。
でも、稲刈りをしやすくする為に圃場がひび割れしない程度に軽く干すことはします。
見た所大きなひび割れは起きていませんし。土が乾ききっていることもありません。
それにしてもどうして急に水が減り始めたのか・・・
▼それは出穂が目前に迫っていたからですね。

茎が穂ばらみを始めていました。
出穂期には水を多く必要すると言われています。
この膨らんだ部分に稲穂があり、やがて稲穂が姿を現します。
この出穂を告げる穂ばらみは草退治を完璧にできた状態では嬉しいのですが、草退治が中途半端な状態では悲しさしかありません。
でも、この圃場ではほぼほぼ完璧に草がないので嬉しい限り。
▼まずは水をいれましょうか。

水源地がすぐ近くなので1日中水が流れるこの地域は時間帯に関係なく水が入れられるので本当にありがたいです。
さて、周囲の田んぼと私の田んぼはいろんな面で大きく違っています。
肥料をいれない、農薬を使わない、中干しをしない、スカスカに苗を植える疎植、1本植え・・・
他にも違いがありますが確実に言えるのは肥料がなくても育つ稲になっているということとではないでしょうか?
▼このところ、私の稲の葉っぱには1日中、水滴がいっぱい付いています。

付いているというか溢れている。
これは野菜にもよく見られるように、稲が水分を吸いすぎて不要な水分を排泄している「溢泌液」というもの。
周囲の慣行栽培の田んぼの稲の葉っぱはカラカラに乾燥しています。
なぜこんなことが起こるのか?
それは水分と一緒に養分を吸っている?
肥料を入れた栽培方法にくらべて養分がほとんどないので大量の水分を吸わないといけないから?
それとも、中干しした田んぼの稲は水生の根から陸生の根にチェンジしている?
だから水を効率良く吸えるのかも?
これは私の想像です。
慣行栽培も自然農・自然栽培のどちらも実践・探求された方で異論のある方(「正しい答え」をご存知の方)は是非お教えください。
その他にも自然栽培の私の田んぼと慣行栽培の大きな違いがあります。
▼虫がやたら多いです。

蜘蛛が場所取り争いするほど蜘蛛の巣がいたるところに張り巡らされ、たくさんの赤とんぼが飛んでいます。
慣行栽培の田んぼには赤とんぼも飛んでいませんし。蜘蛛の巣もほぼ見かけません。
虫の多い田んぼと虫のいない田んぼ・・・
どちらが良い状態のかわかりませんが、多種多様の虫が多い田んぼはそこが安全だって虫たちがわかっているのかな?
とついつい感じてしまうのです。