代掻きのタイミングによる抑草・米の品質向上のヒント。 | 自然派で行こう♪

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無肥料・手植えのササシグレ、なかなか好調だと思います。


手で植えると稲は元気に育ちます。

機械で植えるのとやはり全然違うと思います。

それは植え傷みが少ないというのもありますが、氣持ちがこもっているからだと思います。

丈夫に育っておくれ!という氣持ちもありますが、植えるときにできる限りの事ができるからです。

今回は植えながらデッキブラシでの除草をしました。

その結果、雑草も極端に少なくって分ゲツもどんどん進んでいます。


▼スカスカだった条間も随分と隠れてきました。


もう少ししたら水面も見えなくなると思います。


▼1週間前にはこんな感じだったのが・・・



▼今ではこんな感じ♪


水温は何度あるのかわかりませんが、おそらくいい湯加減のお風呂と同じくらいあると思います。

やっぱり、作物が育つのに重要な要素って温度だと思うのです。

自分ちのサツマイモに例えて言えば、早く植えても遅く植えても秋の収穫量にあまり変わらない氣がするのです。

この田んぼはいいとして、最近植えた田んぼの様子を見てみるとします。


▼こちら6月22日に植えたササシグレです。


条間の除草は済ませました。

あとは株間の除草ですね。

株と株の間に黒く見えているのは水田雑草のコナギです。


▼アップでみるとこんな感じ。


早く取らないといけないのですが、いろいろやることがあって追いつきません。

田植え機で植えると田植え前のデッキブラシ除草ができませんので、何か方法を見つけないとなりません。

毎年毎年同じことの繰り返しでは進歩がないだけでなく、無農薬の稲作を普及できません。

無農薬の稲作を今よりも簡単にできればもっと無農薬米を安価に販売する人が増えてきますからね。

慣行栽培米の3倍も4倍もするようなアホみたいに高い金額で無農薬米を販売している人の目的ってなんなんだろう?


▼この田んぼは機械で植えたあと、手で補植しました。


やっぱり、手で植えたほうが明らかに生育がよろしいですね。

後日に植えたにもかかわらず、生育の違いは一目瞭然です。


▼こちらは上記の田んぼの下の田んぼ。



上記の田んぼとは違う苗を植えています。

こちらの苗のほうが何日も早く種籾を播いています。

田植えしたのは籾播きしてから60日以上がすぎてから。


▼ありゃ~~今年も早期異常出穂の兆し。(笑)


今年は昨年の再現をしようとワザと遅く植えました。

昨年、田植え直後に出穂し、調べた資料によれば早期異常出穂の稲は品質が劣るとのことでしたので、焦っていました。

でも、フタを開ければなんのことはない、過去最高の品質と粒の大きさでした。

(ちなみに、私は自然栽培をしておりますので中干しはしておりません。)

その直接的な原因はどこにあるのかはわかりませんが、考えられる原因は3つです。

早期異常出穂により、分ゲツ数が減少。

出穂時には水路に水が流れる時期が終わり、雨水だけでの栽培。

結局は強い実(米)だけに実が詰まる。

稲刈り~天日干しの頃の気温が低くデンプンの消費が減少。


▼早期異常出穂した茎は中身が詰まらずこのようになる。


そして出穂して間も無くほとんどがスズメに食べられる。

結局は自然栽培の場合、早期異常出穂した茎は無効分ゲツに近い形になったような感じだと捉えています。

今年も昨年と同じような品質のお米ができれば、いずれ自分なりの稲作理論を確立できるような気もします。




さて、本題です。



3つ繋がっている田んぼのうちの1枚には雑草がまったくと言っていいくらいに生えていません。


▼土を取ってみてもこんな感じ。


草ひとつありません。

土の感触もトロトロというよりもサラサラです。


▼この田んぼの1つ上の田んぼ上記の田んぼと同じ代掻き経過日数でこのような状態でした。


何が違うのかといえば除草のタイミングもありますが、代掻きの回数と水深です。

上記の田んぼは圃場に高低差があり、高低差をなくすために水を浅くして整地板を引っ張って代掻きしました。

しかし、この草の生えていない田んぼは水を深く張った状態で3回代掻きをしました。

そのあとで、ビニペットスプリングを用いた除草機で除草をしましたが、その時には草が浮きませんでした。

もしかしたら3回目の代掻きで雑草の種が全て浮いてしまい、その後の大雨で流されたのかもしれません。

水深を深くして代掻きすると発芽しかかった種が水に浮きます。

しかし、水深を浅くして、もしくは土を練るような感じで代掻きすると雑草は埋め込めても雑草の種は浮きません。


▼草の生えていない田んぼで部分的にも3回代掻きし損ねた場所はこのような状態です。


この状況を見るに、水深は関係なく、土の中にある雑草の種子が3回目の代掻きによって浮き上がったとしか考えられないのです。

なぜ3回代掻きで雑草種子が浮いたのかといえば人為的に冬季湛水のトロトロ層を維持できたからではないか?と感じるのです。

冬季湛水では冬の間に水を溜め、トロトロ層を作り上げて発芽し始めた雑草の種子を浮かせてしまう。

もしくは糸ミミズの吐き出す土により、雑草種子を土に埋め込むとの説もありますが、後者は置いといて、

前者だけを考えてみると結局は雑草種子の発芽温度になるのは冬季ではなく春季以降。

今年の今現在の圃場の様子を見る限りでは代掻きの際には深水にし、それを保ちつつ数回代掻きすればかなり雑草は抑えられると感じています。

水を浅くすると土は固く締まるので雑草の種子は浮かないと思います。

代掻きで冬季湛水のトロトロ層を再現できれば予想以上の抑草ができると感じます。



稲作されていない方には意味不明な記事になってしまいましたね。^^;申し訳ございません。m(_ _)m