手植え限定「コナギの生えない田植え方法」※備忘録 | 自然派で行こう♪

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この1枚の水田は過去に無い雑草の少なさです。

今までで一番雑草が少なかったのは30年ほど畑にしていた圃場を水田に転換した時。

水深15cmにしていたこともあり、草なんて何1本全く生えなかったのです。

しかしそれからはというもの、毎年コナギに悩まされ、今年はヒエに占領されている田んぼもあります。

でも、この田んぼだけは草が生えていません。


▼一見、草が生えてい無いように見えます。


実際にほとんど草が生えていません。


▼ただいま稲はこんな感じ。


分蘖がどんどん旺盛になってきました。

1株あたり1本植えですが、順調に増え続けています。


▼畦際には部分的にほんの少し生えています。


この水田はデッキブラシで除草しながら田植えをしましたが、草が生えているところは線状に生えています。

おそらくデッキブラシで擦り損ねた部分でしょう。

目がそんなに良く無いので田んぼの真ん中あたりはよく見えません。

ということで、300mmの望遠レンズで撮影してきました。


▼ものの見事に生えていません。


デッキブラシ除草しながらの田植えって本当にすごい!


▼時折、コナギがこんな感じでポツンと生えていますが本当に皆無。


今年までは田植えをしてから5~7日後に稲もろともデッキブラシでこすっていましたが、それよりも確実!

デッキブラシでこすってもコナギが生えてくる年もありました。

昨年、棚田での稲作をしましたが、その時もその方法をとりました。

大勢での除草なので除草する人によってその後に草が生える田んぼと生え無い田んぼがありました。

除草作業をした人によって使用したデッキブラシも違いました。

高級な高密度のしっかりしたデッキブラシを使っている人が除草した田んぼは草がわんさか生えていました。

でも、デッキブラシの種類だけでなく、問題は代掻きから田植えまでのタイミングにあると確信しています。


方法としては以下のような感じ。

1.圃場を砕土したら水を引き込み7日ほどしてから代掻きする。

2.代掻きしたら10cmくらいの深水にしておく。深水にすると表層の土が固くなりにくい。

3.底の方の土が固くなり始め、表層2cmくらいにトロトロの状態がある頃に田植えする。(この田んぼでは代掻きから10日後)

4.デッキブラシで目に見えないような草を除草しながら苗を植える。次に足を踏み入れる場所も事前に除草する。


たったこれだけで草の生え無い田んぼになりました。

土を砕いて水を入れ、種を発芽寸前・発芽直後の状態にしてから代掻きすると種は浮き上がります。

発芽寸前、発芽直後の種は浮きやすくなる性質があるからでしょう。

後は水を深く保てば地に根を下ろせず死んでしまいます。

ヒエの場合は深水で発芽を抑制できますが、コナギの場合はそうもいきません。

深水にしても生えます。

しかし、発芽するのは地表から1~2cmくらいまでに種があるコナギだけと言われています。

なので、除草に使う道具はデッキブラシ。

密度の薄い安物のデッキブラシで1~2cmの地表だけしつこくゴシゴシ擦る。

コナギの種と土は舞い上がるが、土はそのうち落ち着く。

2cm以下にあるコナギの種は再び沈殿した土に埋もれて発芽しにくくなる。


少しめんどくさいけど今後も手植えする場合はこの方法をとるとします。

※この圃場の土質に限った自分のための忘備録ですので、信用されませんよう。また異論・クレームはご遠慮ください。