
平野部の田んぼに植える予定の稲の苗が順調です。
箱苗は土が乾いたら大変ですが、直播の苗は土の表面が乾いても元気そのもの。
草取りも日々行っていい感じです。
でも、まだまだ草取りの日々は続きそうです。^^;
さて、梅の里自然農塾を午前中で切り上げて自給自足村の拠点、高原(たかはら)の棚田に向かいました。
本日の作業はササシグレの種おろしです。
随分と遅くなってしまいましたので、6月7日の田植えまでに成苗に育てるのはかなり難しいかも。
だから自然農のセオリーを無視して成苗は無理でも、できる限り大きく育つようにしたいと思います。
この日のスタートメンバーは税理士の竹中さんとこの棚田の持ち主のお孫さんの岩見さんとその彼氏さん。
少ししてから自給自足村のメンバーの2家族様が到着。
▼先ずは平鍬で土と一緒に草を削りました。

そして、さらに覆土用の土を稼ぐためにさらに土を削ります。
そして種もみを蒔きます。
種もみは1本の苗代を苗箱4個ほどの面積に区分けしてその区間に一定量を蒔きます。
その方法をすると苗代全体の蒔きムラが少なくなるという我流の方法。
苗箱1枚当たりで30~35gの密度です。
苗代直播にしてはかなり密ですが、オケラの被害もあるかもなので、多めに蒔きます。
密に蒔くほうが初期生育は良い(徒長気味とも言いますが)と思います。
▼親子揃ってご家族そろってたのしく種下ろししました。

なんて楽しいんでしょうか♩
皆で行うとめんどくさいこと、苦しいこと、それらが全て楽しさに変わります。
▼本来はもっと種もみと種もみの間隔を揃えるべきですが・・・

決められた時間は半日。ある程度のばらつきは目を瞑ります。
この上から土を覆土してかなり薄めの有機液肥をあげます。
▼続いて切りワラ作り。

「押し切り」で稲を短く切ります。
使う稲藁は昨年山田で収穫した無肥料無農薬のササシグレの稲藁。
違う品種の稲藁を使うと脱穀できていないモミが溢れて発芽してしまうと厄介ですから。
▼切った稲藁を敷いてから長い稲ワラを並べました。

自然農の種下ろしはこれで完了。
あとは防虫ネットで鳥対策・・・なんですが、
田植えまでの期間が1ヶ月と10日ほどしかないのでできるだけ草丈を稼ぐ方法をとります。
▼不織布ベタ掛けの上からシルバーポリベタ掛けで発芽~初期生育を促進します。

発芽がそろったらベタ掛けからトンネルに切り替えます。
▼種おろしが終わる間際に梅の里自然農塾の勇惣塾頭がお越しくださいました。^^

東京からやってきた自転車の岩永君も一緒です。
お二人で農作業をお手伝いくださいました。^^ありがとうございます。
実は作業前に驚きの出来事が棚田で起こってました。
それは・・・目を疑う光景でした。
▼え!?田んぼにボーリングの掘削機が!?なぜ!?

田んぼの持ち主に聞いて明らかになったのですが、
地籍調査でローテーションを組んで地区の各所の地籍調査をしているそうな。
地域の区長さんは地籍調査と言っていたが、地質調査ではないかと・・・。
この場所がその対象に決まったのは私がこの田んぼを借りる少し前のことらしい・・・
これから稲作をしようって時に何てことだ・・・

やるなら稲作が終わってからやってくれ!!!!・・・と、つぶやきました。^^;
▼しかし!!!このままだと田んぼ1枚使えなくなります・・・

早速、区長さんとお話しして田んぼにかからない斜面にこの機械を設置し直してもらうことにしました。
区長さんにはこの地を守る義務と責任と願いがある・・・と思います。
しかし!!!
私には稲を作って、できる限りの多くのお米を会員と山分けするという義務と責任があります。
なぜ、設置前に一声かけてくれなかったのか・・・
そして、なんで稲作開始寸前の田んぼに機械を設置してしまうのか・・・
田んぼに穴を開けるということは何を意味しているのかわかっているんだろうか?
機械の移動を快諾してくれたことはとても喜ばしいことです。
しかし、その場所に設置可能ならなぜ最初からそこに設置しなかったのか?
「斜面に設置するのはめんどくさい」からに他ならない・・・としか思えません。
率直な感想ですが・・・人としての常識はあるのだろうか?その神経を疑います。
こんな状態になってしまい、棚田の景観はちょっぴりがっかりになってしまいました。
田植えなどのお手伝いに来てくださる皆様・・・
すこし景観が悪くなりますがごめんなさい。m(_ _)m
▼でも、後ろを振り返らなければ・・・いつもの長閑で風光明媚な光景ですから。^^;

きっと癒されますので是非田植えにお越しくださいませ。m(_ _)m
「振り返れば奴がいる」主題歌 - YAH YAH YAH

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