
しかたなく山田に投げ入れた発芽・発根した種もみのその後です。
本来なら捨てるところですが、一か八か?
ダメ元での実験がてらの行動です。
このばらまいた圃場は冬期湛水をしたにもかかわらず、トロトロ層はほぼできていません。
できているんですけど、部分的です。
そしてそのトロトロ層もすごく浅い・・・
そんな固く締まった田んぼで発芽・発根した種もみはちゃんと生育するのか???
物は試しで行いましたが、やっぱり目に入った苗の半数近くはうまく根を下ろせず横に倒れています。
例えて言えば、壁を足で蹴ったけど、壁に穴があかずに自分がよろめいた・・・みたいな?
これじゃ、つかちゃんwさんがおっしゃってたような倒伏しやすい稲になるのもうなづけます。
だから鉄でコーティングして自重を重くするんですね。他の目的もあるでしょうけど。
▼しかし、トロトロ層に投げ入れた種もみは根を下ろしてまっすぐ立っているものが殆どです。

発芽発根し始めた種モミをここに投げ入れた時、
このトロトロの土の上に見えていた種モミは土にほぼ埋もれて見えなくなっています。
しかし・・・
このままここで生えたら風で倒れるのはわかっています。
仮にうまく育ったとしても。このままトロトロの上で稲穂が実ったらおそらく倒れると思います。
しかし、このトロトロの土壌を固く締めてしまえばお話は変わってくるかも?
▼苗を抜いてみました。

種子根の後で生えてきた冠根とやらの力でトロトロ層に根を張り、種子を潜り込ませたのでしょうか?
苗箱育苗ではよくわからなかった稲の初期の根の張り方を知りました。
今の段階では個人的主観にすぎませんが、苗箱育苗よりも、また、苗代への乾田直播よりも、
湛水直播が見た目だけでなく、根性のある強い苗を選べる方法なのかも知れないと思います。
でも・・・よくよく考えてみれば・・・広範囲に生えている苗を1本1本選抜しつつ、また植え直す・・・
普通の手植えよりもさらに面倒ですね。
そして、苦労した末に獣の餌になってしまったら目も当てられません。
今年の山田の栽培は確実に守れる範囲に絞って栽培したいと思います。

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