昨年の古株ササニシキの不思議。 | 自然派で行こう♪

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これは昨年の古株の生き残りササニシキです。

5月の田植え前にはもうこんなにイキイキとした生命力に溢れる姿をしていました。

これをみて断言出来るのは、稲は一年草ではなく、多年草なんですね。

もちろん、気象条件が良く無ければ冬の間に凍死してしまう株がほとんどでしょうけど。


▼そして今はこんなになりました。


これは冒頭の写真とは別の株の写真ですが、

昨年同様、無肥料で、さらに古株からこれだけ分げつし、有効そうな茎数も20数本あります。

越冬しただけでもビックリですが、なぜこんなに・・・?

稲刈り後で肥料を振ると蘖が生えて2度収穫出来るといいますが、無肥料ですし・・・

興味深いのは、雑草らしい雑草もなぜか生えていないこと。

この株の両サイドにはトラクターの轍が2本あり、そこには水が溜まっています。

早い話が水の溜まった畝状態になっています。

もしかして・・・

畝間に水を入れ、水位をある程度に保つと水稲に負担が無く、

しかも陸生雑草も湿田雑草も水生雑草もほぼ生えないということ?

それとも、不耕起だから土の表面にあるのが昨年の水生雑草の種ばかりで発芽出来ない?

こういうのをみると山田や里田で一生懸命草取りしているのがバカバカしくなるとともに、

栽培方法も考え直してみるのも良いのではないか?と思えて来ます。


▼出穂(しゅっすい)も始まりました。


長くていつものササニシキと変らない穂長です。

山田・里田のササシグレよりも明らかに健康そうで元気っぽい。

日照時間の問題もあるのですが、本当に自然は不思議でいっぱい。





この古株ササニシキをみていると、まだまだ考える余地は随分あると思える現代の稲作です。

なんとか苦しまずに楽が出来る良い栽培方法は無いものか?

コナギ地獄に追い込まれている私はついついそう思ってしまうのです。