
今年は田んぼの枚数が多く、水漏れ対策がとても大変です。
除草剤を使わないので雑草が生えにくいように深水管理が基本となるとともに、
ミネラル分以外の肥料も使わないので水が抜けていては水温が上がらず生育に悪影響を及ぼします。
三年前に大失敗をしてしまいましたので、二の舞にならないようにしなければ・・・・。
今迄は水漏れ対策にプラスチック製のアゼ波を使っていましたが、今年はそうも行きません。
なぜなら今年から9枚の水田があり、ほとんどが土の畦です。
距離にしておそらく500メートル以上あります。
アゼ波を使えばとても経費が掛かります。
アゼ波だけでなくアゼ波を固定する杭もかなりの本数が必要です。
そのアゼ波も稲刈りが終われば畦の中のミミズを食べにきた猪に破壊されます。
なので、畦塗りをすることにしました。
畦塗りされた田んぼはとても美しく昔の日本の水田風景になります。
▼農業に関りがなく、畦塗りってなんだ?と、思われる方はこの動画をご覧下さい。
こんな感じで畦を塗り固めて行く作業が畦塗り(あぜぬり・くろぬり)です。
それにしてもこのオジサン、過酷な労働なのにノリノリですね~♪^^
私は何を歌いながら畦塗りしようか・・・?
やっぱり米米CLUBかな~?
と言う事で、水漏れ対策は畦塗りに決定です。
しかし、畦塗りに適した鍬を持っていないので、新調することにしました。
▼ホームセンターには色んな鍬が並んでいます。

ネット通販では畦塗り専用の「畦塗り鍬」なるものが売られていますが、送料を入れるととても高いです。
なので、地元のホームセンターでそれっぽい鍬を購入することにしました。
▼地域限定の鍬?

本職用と書かれていますが、私は農業が本職ではありません。
消費税を入れると1本6000円以上します。
高っ!!!Σ( ̄□ ̄; )
ちなみに農業関係の経費のほとんどはお小遣いから捻出しています。
なので稲作準備の今時期ははとんでもなく金欠になります。
でも、カッコいいな~。欲しいな~。^^;
▼しかし、これは畦塗りには使えない鍬でした。

柄の部分が鍬本体から飛出しています。
これでは畦がキレイに塗れない気がします。
本当の畦塗り鍬とはこんな鍬→http://azuminosizennoujyuku.blogspot.jp/2013/06/52.html
▼これなんか良い感じですね♪

値段も2500円くらいでお手頃です。
しかし、作りがいかにもチャチっぽいです。
安い道具を持つと大事にしないので結局は高くついてしまうかも・・・
と言う事で、奮発して一番高い鍬を購入しました。
10年使えば1年当り600円台です。
▼紀州型耳厚鍬と言う名前の鍬です。

軽油代もバカみたいに高くなったので燃料代が残るかどうか心配ですが、
いざという時は大蔵省(財務省)にお願いしよう。^^;
今年は今でよりも微々たる利益が見込める予定なので大蔵省も文句はいうまい。
▼鍬の部分はこんなになっています。

「手打ち」と言うだけあって手作り感に溢れている歯先部分です。
▼横から見るとこんな感じ。

本当の畦塗り鍬って、もっとカーブを描いている気がするのですが・・・
ま、新しい道具を持つと気合いが入る人間なので畦塗りに向けて気合いだけは充分です。
ただ、畦塗り終わった後はバテまくっている気がしますが・・・^^;