
肥料を抜いていたエン麦も出穂しそうです。
このエン麦は肥料抜きの目的で栽培していますが、
緑肥としても利用出来ますし、土に鋤き込むと色んな効果がある様です。
基本的に私はエン麦を本来の緑肥としてではなく、肥料抜きの目的で栽培していました。
場所により、草丈が30cmくらいのエン麦もあります。
以前、ブログで無肥料栽培の考え方のひとつとして語られている一説を紹介した事があります。
それは
●水素エネルギー
(水をつかさどる月から来るエネルギーで 潮の干満や体内生理など)
●火素エネルギー
(熱、光などの太陽のエネルギー)
●土素エネルギー
(地球の奥から作物にとって最も重要な土のエネルギー)
で、植物は育つと言うものです。
しかし、最近色々考えているうちにそうではないかも?
と思い始めました。
それは菌根菌による食物連鎖そして、土壌動物による腐生食物連鎖による生育です。
※タイトルにある菌根菌について→(クリック)
▼エン麦の中を歩いてみました。

去年、ヒマワリを育てた時もそうでしたが、株元の雑草がほとんど生えていなくて、
生えていてもヒマワリの勢いに負けているものばかりでした。
エン麦もそんな事が言える様です。
やはり、菌根菌の働きで根を張ってないところからも肥料を吸うからでしょうか?
まばらに生えている未熟なエン麦の周囲にもあまり雑草がありません。
▼刈り取り終了。

去年は株元から一気に切り倒したのですが、
今年は刈り払い機で30cm程の長さに切りながら刈り取りました。
こうして置くほうが敷き藁にするにも鋤き込むにも使いやすいと思います。
▼キレイサッパリ♪

エン麦を播種して以来、その後の処理の方法に付いて色々悩んでいました。
① エン麦を取り除いて畝を立てる。
② エン麦を緑肥としてボカシ肥料と一緒に鋤き込む。
③ 刈り取ったエン麦をこのままにして根っこもこのままにして、強引に苗を植え付ける。
④ エン麦を別の場所に持って行って鋤き込む。
特に③は藁一本の革命を読んで以来、ちょっと気になっている方法です。
作物の種類にもよるでしょうけど、
エン麦の根に付いている菌根菌の新しい宿主作物になれるように、
エン麦の根が完全に死なないうちに新しい作物を育てられれば無肥料でも元気に育つと思うのです。
無肥料栽培の大家である関野さんも「エン麦の根は捨てられないのでトラクターでうない込んだ。」
と野口種苗さんのWEBサイトに書かれています。
無肥料栽培だから畝を立ててすぐに定植可能。
だから植え付けた野菜が宿主作物であれば、
エン麦の根についていた菌根菌の新しい宿主になりえたのだろうか?
そして、そのうちに非宿主作物でも育つ環境になって行ったのではないか?
何事もやってみなくては解らないので、今年も1年間棒に振って寄り道してみようと思います。
斎藤和義 「歩いて帰ろう」